矛 | SAGGAのブログ -LIFE IS FULL OF DRAMA-


一体 世界どれほどの価値があるのだろう

ただ 繁殖と死滅を
ろうそくの炎のようにおぼれげに繰り返しているだけだ


朝日が登る

月が登る


ふと 気づくと

いつもの電車

季節のせいか

ほとんど冷房がついてない車内は
日本人臭でまるでアフター5の新橋の蕎麦屋の様なかほりが漂う

古代の太陽のようなおじさんの後頭部が俺の理性から意識を脱がす


と 身長160位の元ラグビー部風 首無しタンクトッパーが
社会とは無縁そうな二の腕を吊革につるしていた
一人の痩せぎすなメガネのリーマンが 彼等の間で申し訳なさそうに立っていた
ラグビ達の脇汗迸るブツブツな腕がリーマンの頭に当たる

リーマン 申し訳ないと頭を垂れる

ラグビー軽くガンつけてヘラヘラ笑っている

ラグビーはビーサン
なんか


悪SAGGA登場

あえてラグビー達によっていく
あえて ガタイを強調してよっていく

まあ奴らの方がデカいが 目的は奴らの注意を俺の上半身に向ける事だ

リーマンのおじさんとラグビーの間に入る
いかつい顔を作る俺 案の定 ラグビー三人の話声が1VOLUME上がる
いつもの何かアピールが始まる
リーマン 案の定 道を俺に譲る
俺はラグビーの脇汗に注意しながら吊革をつかむ
ラグビーと目が合う
どっちが男として勝っているのか そんな空気を作る
声が低くなる者
腕筋を必死に出そうとする者
きゃつらより背が高い俺は 奴らを見下すように見据える

電車が揺れる
と俺は ラグビーの一番先輩らしき奴のビーサン足をナイキでガッツリ踏む

先輩(張飛)
いでっ
俺 奴をニヤニヤ見下す
男が これ位でいたがるとは と視線で告げる

後輩
大丈夫すか?
張飛
誰か ふんだっしょ
視線が俺に集まる
で 俺は見えてないふり

でまた揺れる

今度は後輩(パンテラ)の足を 踏む

奴気づきだす

で すかさず かなり低姿勢で


あ すいません。 大丈夫すか?

空気が 和む



一人いいやつそうな後輩2は践まず

張飛をもう一度がって踏逃げ



リーマンがどれだけ大変か 筋肉ニートは知るべきだな

腑に落ちない視線が俺の後ろ髪にまとわりついていた


筋肉が勝てる世代

は銃で既に淘汰さるている

まだまだ俺もガキか