ドンドンドン
ドタドタタタタタタ バンッ
ワイワイワイ…
ギャハハ
ドン ドン ドン ドン
〜♪
一一一
二階建てのアパート
1階道路側の角部屋に、僕は住んでいる
真上の住人は東南アジア人だ。
恐らくはスリランカとかその辺
この東ア人が曲者で、
決まって真夜中に帰ってきては大音量で音楽をかけたり、柔道でもやってるのかと思う程のドスドス音を立てる。
不眠症に陥った僕の“参りました感”からすれば
黒帯外人に一本取られたといったところだ、
黒いのは顔面だけにしとけよ天然パーマ野郎 !
俺も天パだった…ごめん
それはそうと、これまでに何度も管理会社経由で苦情を入れているのだが
管「電話しても出ない、訪問しても不在」
紙面での注意も無視の様子である。
一向に改善されず騒音に悩まされ、眠れない日々が続き
いつしか仕事中にぼーっとすることが増え、
今までしないようなミスをした時
僕はついにキレた
「コロス(白目)」
そっちが交渉に応じないというならば、こちらから直接戦争を仕掛けてやる。ぐへへ
…いや、
むしろこっちは奴から攻撃されてる真っ最中ぞ!
これは報復である。
安眠を返せ!
平穏な暮らしを返せ!
祖国を返せ!
リメンバー パールハーバー! ノーモア ヒロs(ry
興奮してきた。
※翌日、興奮による睡眠障害でミスを連発した。
一一一
さて、どうやって懲らしめようか。
騒音には騒音、
よし。
奴にも俺と同じ苦しみを味わせてやれば反省する筈。(隣は空室)
以下妄想↓
僕「カバディ カバディ カバディ… カバディイ!! カバディ カバディ!!」ドタ ドタドタ
ピンポ-ン
.僕「はい、なんでしょう」
東ア「アノ…チョット…オトガウルサクテ…ネムレナクテ…」
僕「音ですか、いやぁ意外だなぁ。お宅は毎晩一晩中物凄い音立てていらっしゃるもんだから、てっきり無音恐怖症か何かだと思ったんですけど。違いました? いや失礼。 じゃ!」バタン
一一
僕「ウ- サンバッッ!!」
ピンポ-ン
僕「はい、なんでしょう?」
東ア「アノ!ウルサクテ!コマリマス!」
僕「サンバはお嫌いですか?そうですか、失礼。 じゃ!」バタン
一一
僕「昇竜拳!!」
ドゴォオオオ!!!
ピンポピンポピンポ-ン
僕「はい、なんでしょう?」
東ア「モウカンニンシテクダサイ!!」
僕「え? なんですか、あなた柔道家でしょ? いつも受け身の練習してますよね? 僕はストリートファイターなんで。 じゃ!」
東ア「チョットマッテ!キョウワタシオソバンナンデス!スコシネタインデス!」
僕「…苦しいですか?」
東ア「エ…?」
僕「眠れなくて辛いんでしょ? 音がうるさくて」
東ア「…ハイ」
僕「私も同じなんですよ、貴方の出す騒音によって毎日眠れなくて辛いです。仕事にも支障をきたしています。貴方が今感じているその苦しみ、貴方自身が他人に与えているものなんです」
東ア「スイマセンデシタアアアア!!ベンカイノヨチモゴザイマセンンンンン」土下座
一一一一一一
一一一一
一
完璧や… 完璧やで…
非の打ち所がない孔明が如き計画!
その夜
ドタドタ
ギャハハ
始まった…やるか
この天井にガムテープで固定した振動スピーカーで重低音をおみまいするゼ
ドッ ドッ ドッ ドッ ブォオオオオオ
本来なら奴が寝静まる時間にやるが、こちらの意思表示として奴の騒音に合わせてカウンターパンチ喰らわしてやる
ドッ ドッ ドッ ドッ ブォオオオオオ
『ギャハハ…』
『~~?』
『~~~~』
ピタッ
ドッ ドッ ドッ ドッ ブォオオオオオ
お?騒ぐのやめた? 効果あり?
ドッ ドッ ドッ ブォオオオオオ
…
ギャハハハハハハ
ドタドタ
〜♪
くそっ! 効いてねぇ! 音量足りないかな…
クリクリ…
ドッ ドッ ドッ
ワイワイ
ドタドタ バタン
ギャハギャハ
ドッ ドッ ドッ
ギャハハハ
〜♪♪
ドッ ドッ ドッ
〜続〜