今月の楽屋は、坂東彌十郎さんと同じ部屋です。
…と、言いましても、彌十郎さんは、昼の部の最後と夜の部の一つ目で、
私が夜の部の二つ目だけなので、同じ部屋にいる時間は、そう長くはありません。
彌十郎さんは、さぞかしホッとしていることでしょう。
ですから、嫌がらせに、なるべく早めに出勤するよう心がけている私です。
そうじゃなくても、今月は楽屋入りが遅いので、自宅でかなり時間を持て余します。
今朝も食事の後にテレビをのんびり見ていましたら、
「そんなにヒマなら、歌舞伎座の横でパチンコでもしてたらー!?」と、
カミサンに、さりげなく邪魔にされました。
私は疲れた頭を空っぽにする為、あえてパチンコ屋の騒音に身を委ねているのに、
出勤前に頭を空っぽにしてしまうのは、ちょっと考えものです。
しかし、それも悪くないなぁ‥とも思い直して、
ひとまず今日のところは曖昧な笑みを浮かべてみました。
彌十郎さんは、「道明寺」の宿禰太郎と、「車引」の藤原時平公をお勤めです。
そして、彌十郎さんの御子息、坂東新悟くんです。
新悟くんは私と同じ「賀の祝」で、梅王丸の女房、春をお勤めです。
新悟くんもアメーバでブログをしているようです。
今年の初めの記事に、
「左團次のおじさまより面白い内容で、隼人さんのアクセス数を超えることを目標とします。」
と、ブログでの今年の抱負を語っていたようです。
「歌舞伎のことは、あんまり書いてないけど、すごく面白いのよー。」と、
今朝、カミサンに見せられました。
ひそかに私をライバル視していたとは、私も若者に負けぬよう精進せねばなりません。
しかし、歌舞伎界のジャニーズ、隼人くんのアクセス数を超える目標は、
達成させてあげたいような気持ちも致しますので、
ご覧になったことのない方は、是非一度見にいってやってください。