本来の「日本人の生き方」は、「自分のためではなく、人のために生きる」ということを思い出させてくれる、青山茂晴氏による渾身の演説です。

硫黄島の戦いの後、「沖縄戦でも、首都圏からも、(職業軍人だけでなく)たくさんの普通の人が沖縄の戦地に行かれたんです。(中略)頭が割れ、腸が飛び出た人たちを、懸命に介護したのが学徒看護隊なんです。

「沖縄に全部で9つあった学徒看護隊のうちの一つの)白梅の塔に僕は、縁あって37年間お参りしています。自決壕に入っていくと、僕だけじゃなくてみんなが感じることは、おさげ髪やおかっぱの(お亡くなりになった)女の子が触ってくるんです。

僕は37年お参りしていても、まだ怖いです。触った女の子には何が起きますか? ようやく報われるんです。僕たちが元気な姿で自決壕へ行くことによって、恋も知らない女の子たちが、『自分たちは犬死ではなかった。自分たちの命のおかげで、日本は蘇っているんだ』ってわかるんです」。   



■平成28年6月28日に柏駅街頭で行われた青山繁晴氏の演説。