奈良∴桜の庭∵魔女暮らし~天使と自然とわたしたち-110225_1339~02.jpg



これは、先日、京都府立植物園で群生している
スノードロップを見つけて
嬉々として、UPした画像です。

白くて清浄なたたずまいの
スノードロップ。

春のはじまりを告げる花です。

このスノードロップ
なんと。。。死をイメージさせる
不吉な花としてみなされているということも
知りました。

それにはこんなお話が由来しています。


恋人の死を知った
乙女がスノードロップの花を摘んで
その亡骸に置いたところ
生き返りはしなかったが
男の身体が雪片(スノードロップ)になった。。。
のだそうです。


そのことから、この花を家に持ち込んだり
誰かにあげたりするのは忌み嫌われることだそう。

スノードロップには
死のイメージがあるのですね。

もうひとつの伝説には

冬、全ての野花が死んでしまったことに
嘆くイブに
天使が雪の一片に息を吹きかけ
スノードロップに変え

冬の呪文をときはなち、
慰めをあたえたそうです。


死と再生・・・

その両方のイメージがあたえられた
スノードロップ。

とても繊細な姿のその奥に
ひそんでいる暗さや凄みを
感じます。

死や闇を知ってなお
無垢な白さ、清浄さをよみがえらせる
そのたたずまいが

わたしは、だいすきなのです。





参考文献)花の神話と伝説/C・M・スキナー著