ボタンを留めることがマナー違反? | 日本一多くの男性をコーディネートしてきたスタイリスト西岡長政が教えるできる男に見られるコーディネート術

日本一多くの男性をコーディネートしてきたスタイリスト西岡長政が教えるできる男に見られるコーディネート術

株式会社ファッションスタイリストジャパンのスタイリストブログ。
白金台にあるサロンにて、男性向けのコーディネートを行う他、各種セミナー、スタイリストの育成を行っている。

こんばんは☆

ファッションスタイリストの西岡長政です。




今日は朝の曇り空から一転、晴天でしたね。

休日の並木道にも人が多く出ておられ、皆さんすっかり夏の装い。

朝晩の温度差を考えますと、まだジャケットが必要な季節とはいえ

スキッと着こなしたいですね。



本日はすっきりスマートにジャケット、スーツを着こなすポイント


『アンボタンマナー』のお話です。


実はジャケットまたはベストの1番下のボタンは留めないというルールが存在しているのです。


今でこそボタンは前身や袖を留めるための機能性をもっていますが、

もともとは装飾品として生まれたものなのです。




つまり、留められないような場所にまでボタンをつけていたものを

留めてしまったら不自然なラインやシワを生み出してしまうというわけです。




これは日本では意外と浸透していない習慣です。

特にきちんとしなければ相手に失礼になってしまうという意識の高い日本人だからこそ

おちいってしまいやすい落とし穴なのです。





デザイン別に解説いたしますと

① 2つボタンは上1つを留める

② 段返り3つボタンは真ん中1つを留める

③ 3つボタンは上2つを留める




特に間違いやすいのが②と③の違いです。写真で確認してみましょう。

②の段返り3つボタンというものがこちらになります。



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前身のボタンがついている部分に注目です。

そう、通常の3つボタンと異なり、ラペルという衿のくるりとロールしている部分に

ほぼ隠れるようにして1番上のボタンがつけられているのが特徴です。

通常の3つボタンはこのようにロールはしていません。


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こちらの1番上のボタンを留めてしまうことで、

この美しいロール感が失われてしまいます。。。

1つボタンを留めるかどうかでバランスが変わってしまう。

それくらい繊細なのです。



もちろん、洋装の文化と日本の文化が同じはずがありませんから、

今まで気づかなかったのもしょうがないことなのです。



知ってから、素直に立ち居振る舞いに移せるか。

これがすべてのカギになることだと思います。



そして

座ったときには必ず前ボタンをはずしましょう。

余計な引きジワを作らず、座っていても美しいジャケット姿を保てます。

立ち上がると同時に、ボタンをスッと留めて立つ。



スマートな立ち振る舞い、存在感。

僕たち日本人の心を表すにはピッタリのマナーです。



もう今日で知ってしまった皆さんは、

ぜひ明日から実践してくださいね☆