■イノベーションの尺度■~外の世界への影響~ | ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

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”なんの浮世は三文五里よ。ぶんとへのなるほどやってみよ。”
乙女姉やの失意の手紙への返信に記した、龍馬のポジティブ思考が表れている言葉
”くよくよせずに前向きに行こう”と勇気づけられる。
同様にドラッカーの言葉も、時代を超えて様々な示唆に溢れています。

おはようございます。

朝陽が空をピンクに染め始めた川崎の朝です。

間もなく師走ですが、
今日は10月並の暖かさになりそうです。

上着を上手く調整して下さい。

今日も一日よろしくお願いします。

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ドラッカーは、
イノベーションを行う組織はまず、
その意味を知っているとする。

そして、イノベーションとは、
”価値である。”と続ける。

「がん幹細胞」の研究が進んでいる。
がんの発生メカニズムを解明し、
根本的ながん制圧に有効になる可能性がある。

この研究結果が医療現場に活かされることになると、
”がん治療薬”は淘汰されるかもしれない。

医療メーカーにとってカニバリズムかもしれないが、
医療そのものを変えることを目的とした、
イノベーションの好例だろう。

イノベーションは、
単に新しい商品を作り、
変わったサービスを
生み出すというだけではだめ。

製品に焦点を合わすのではなく、
外の世界、つまり市場に焦点を合わせ、
そこに”価値”ある影響を
生み出すものでなければならない。


「イノベーションとは、

 科学や技術そのものではなく価値である。

 組織のなかではなく、

 組織の外にもたらす変化である。

 イノベーションの尺度は、

 外の世界への影響である。」

~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第9章 マネジメントの戦略 44 イノベーション)