■ファシズムのルーツ■~ダーウィン「種の起源」に始まる~ | ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

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”なんの浮世は三文五里よ。ぶんとへのなるほどやってみよ。”
乙女姉やの失意の手紙への返信に記した、龍馬のポジティブ思考が表れている言葉
”くよくよせずに前向きに行こう”と勇気づけられる。
同様にドラッカーの言葉も、時代を超えて様々な示唆に溢れています。

おはようございます。

青空が広がる川崎の朝です。

三連休、徐々に天気が崩れそうです。


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ドラッカーは、
ファシズムのルーツは、
ダーウィンに始まるとする。

ファシズムの意味合いや政治構造も、
この最新の絶対主義の哲学的、
政治的発展の文脈で見るとき、
ようやく理解できる。

この点において、われわれが
特に関心をもつべきものは、
進化論や心理学そのものの内容ではない。

それは、次の言葉に代表される理論の帰結である。
「人間は腺によって規定される」
「幼児期の欲求不満によって規定される」

ドラッカーは、この二つの言葉は
言葉としては正しいが、
それだけではいかなる意味もたないとする。


「それは、人間は経済的利害、

 教育、消化機能、社会的地位、

 宗教、体力体型によって規定されるという

 言葉と同じように正しい。

 これらの言い方はいずれも正しい。

 しかし、それらはいずれも、

 それだけではいかなる意味ももちえない。」