達成率の計算について2
目標達成率によって、評価点を判定する場合があるが、その場合、達成率の計算の仕方によっては、達成率の数値が大きく変わってくるので、達成率の計算方法をどうするかを明確にしておく必要がある。
1.目標達成率の計算式(昨日の記事)(こちらをご覧ください
。)
計算式① 達成率=総数の実績÷総数の目標値×100(%)
計算式② 達成率=増減の実績÷増減の目標値×100(%)
=(総数の実績-従来値)÷(総数の目標値-従来値)×100(%)
2.減らすことを目指す目標の注意点
残業時間短縮の目標で、現状月30時間から20時間に短縮するという目標において、実績が25時間にとどまった場合、達成率を目標20÷実績25×100(%)=80%と計算する人を見かけるが、この式は分子と分母が逆になっているので間違いである。
この場合は、計算式②で計算して達成率は(25-30)÷(20-30)×100(%)=50%となる。この50%が「期待を下回る(C)」が妥当か、「期待を大きく下回る、業務に支障をきたす程度(D)」が妥当かは、事前に話し合って決めておく必要がある。
説明用に、このような目標を例に挙げたが、単純に「残業時間短縮」という目標はあまり好ましくない。
また、なるべく、努力すれば数字が増加する指標で目標設定した方がよい。
以下、順次掲載します。
3.計算式①が使えない場合
4.計算式②の場合の評価段階の例
5.その他