自治体の人事考課の見直し | 人事コンサルタントのブログ

自治体の人事考課の見直し

 自治体の人事担当者です。10年ほど前に能力主義の育成型人事考課制度を導入して行なっていますが、ただ行なっているだけで、機能していません。制度の公開もされていませんし、結果のフィードバックにしていません。もちろん目標管理も行なっていません。今後見直すことを検討しているのですが、どこをどうすればよいのかご指導願います。簡単な資料もお送りしますのでよろしくお願いします。

 

 資料を拝見しました。私の感想を整理しますと次のようになります。

 

1.現行人事考課制度は基本的によくできている。

 
2.人事考課制度は少なくても事前に仕組みを公開する必要がある。

 
3.公開するためには、公開に耐えうる仕組みであることが大事である。
 

4.現行制度には大きな問題はないが、次の2点を補強したほうが良い。

 
 a 能力考課の項目を職種別に分けた方が、受け入れやすい。

 
 b 実績考課の基準を明確にするために、期首面接で役割を明確にするようにする。

 
5.人事考課の納得性を高めるために、評価結果のフィードバックが必要である。これこそが、育成型人事考課制度の命である。

 
6.上記、2、3、4から、現行人事考課制度の微調整が必要である。

 
7.上記、2、4b、5から、面接制度の導入が必要である。

 
ここまでは、現行制度の改善の問題であるので、すぐ取り掛かるようにする。

 

8.このようにして行った人事考課の結果について、どのように処遇に反映するか検討する。

 
処遇に反映する場合、上記1から7までを実施して、人事考課の精度の向上と納得性を高めておく必要がある。

 
9.処遇に反映する場合は、これは大きな問題なので慎重に検討する。政府の方針、市長の公約、職員の意見など

 
10.処遇に反映する場合は、何に反映させるかと、どのように反映させるかを決めることが必要である。

 

補足、4bは目標管理制度の導入ではなく、役割(担当業務)の確認程度にとどめておく。これを継続して、必要に応じて目標管理制度を導入する。
いきなり目標管理制度を導入すると、混乱が生じる恐れがある。

 

以上、よろしくお願いいたします。


JK式人事考課制度の作り方動画(24分)をご覧ください!

 


人事考課基本研修動画(抜粋見本11分) をどうぞ!

    

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