人事考課と管理者の役割
人事考課や目標管理を余計なこと余分なことと思っている人がたまにいますが、決してそんなことはありません。
人事考課しようがしまいが、目標管理をしようがしまいが、「部下に仕事を与え、その結果をチェックする。」これは当然、管理者の役割としてみな行っていることです。「部下の仕事振りをみて、ほめる・叱る・注意する」これも当然行っていることです。
つまり、 「人事考課のために目標管理を行う、人事考課のために仕事振りを観察する、指導する。」のではなく、「管理者の役割として、目標管理や部下指導を行い、その結果を人事考課に反映する。」ということなのです。
ここで、管理者の役割について考えてみましょう。管理者の役割は大きく分けて次の8つです。
1 仕事の管理
2 部下の管理・指導育成
3 報告
4 上司の補佐・意見具申
5 関連部署との調整
6 業務の改善
7 担当業務の遂行
8 職場方針の設定と浸透
この中の仕事の管理、部下の管理、指導育成、職場方針の設定と浸透を、人事考課や目標管理を通じて徹底しようということなのです。
言い換えれば、人事考課や目標管理は管理者の役割をしっかり行うための手法(方法、手段)であるということになります。
人事考課が負担になると感じる人は、日ごろから管理者の役割を全うしていないと言うことになります。