ドロリッチ
先日、妻と買物に行ってその帰り、車の中でコーヒーでも飲もうと、途中コンビニによった。 「何にする、私はドロリッチにするわ」と妻が言うので、私も「同じでいいよ」と応えた。
車が動き出し、妻がおいしそうにドロリッチを飲み始めたので、私もストローを刺してぐっと飲んだ。
その瞬間、「ワッ、これ腐っている」、私は叫んで、飲んだものをそばにあったティッシュペーパーに吐き出した。
妻は、「どうした、おいしいよ」と不思議な顔をしている。「何か固まったものが、入っていたよ」というと、「そうよ、ドロリッチだもん。」を返ってきた。
ドロリッチというのは、コーヒーではなくて、コーヒーゼリーを砕いて、ミルクに混ぜてある飲み物であった。
てっきり、普通のコーヒーだと思っていたので、想定外の食感にビックリしたのである。
このような飲み物だとわかった上で飲んでみると、何の違和感もなくおいしく飲める。
おいしいものでも、想定外の味や感触だと、おいしいを通り越してビックリしてしまう。仕事も想定外のことが起きると、ビックリして思わぬ判断をしてしまう。
日頃から、想定の範囲を広げておくことが必要だ。
しかし、「ドロリッチ」より「トローリッチ」の方がおいしそうなネーミングのような気がする。