虫歯菌とのお付き合いについてちょっとお話しましょう。
お付き合いといっても、あたしの口の中での事ではありません。
勝手に訪ねてくることはあるのかもしれないけど、迷惑だよ・・・
あたしは虫歯菌を育てていました。
冷凍された虫歯菌を先輩から引き継いだあたしは、解凍して植えて育てていたのです。
虫歯菌は、酸素があっても嫌がらないので、酸素食いの錠剤を入れることもなく育つのを待ちます。
虫歯菌は、そのようにして、体温程度でおいておけば、明々後日にはもううじゃうじゃと増えます。
寒天の上には、目に見えない一個ずつの菌が、ごちゃまんと増えはっきりと目に見えるちいちゃな○になっています。
白い丸は、ま・・・星の砂のごくちいちゃいのって感じです。
口の中では歯周ポケットにもぐらなくとも大丈夫だけど、歯周病菌ほど早くは増えない 。
明々後日には、ごちゃまん・・・
それだけじゃない。小さな星の砂みたいな点々は、既に実際に砂の様にじゃりじゃりし始めています。
寒天に植えずに、培養液の中で増やした場合は、底に沈んだちいちゃな星の砂が、もう一日もすれば器壁にこびりついて、洗うときにはちゃりちゃりとブラシに当たります。・・・歯石だね。
これを見ると、どんなめんどくさがりでも歯石のこびりつかないうちにくらいはさっぱりと歯磨きしたくなるよ 。
朝磨いて、明日の朝は寝坊していい加減にも磨けず飛び出してその晩磨いた・・・それくらいなら歯石はつかない。
歯石はたった2日で出来るっていうけど、歯垢を放っておいたからできるわけじゃない。歯石を作っているのはどうやら虫歯菌です。
同居人に、虫歯がなかったわけじゃないけど、虫歯菌とは治療が済んでしまったずっとずっと昔におさらばしちゃったから、歯石はついたことが無かったんだね。
ま、チューする相手が何人もいた人なんかは、プレゼントされてるかも知れないし、せっせと歯磨きをしてください。