13歳の記憶


今、自宅に中学時代のクラス会の手紙が届いている。


携帯の留守電にも「出ろよ!」とのこと。



私は13歳・14歳は比較的真面目に普通に陸上などをやって学生生活をやっていた。


そう思っていたのは私だけで、実のところかなりの早熟だったのだ。



休み時間はいつも男子に囲まれて、私が買ってきた「平凡パンチ」なるものを喜んでみていたと言う。


これは10年前に20年ぶりに連絡が取れて、出かけたクラス会でのことだ。


酒を呑むと色々な昔話に華が咲く。



その頃は極道の女房だったが、ポン中でもあったことを白状した。

体に彫り物があることも言った。


自分ではそれを後悔してないからって言った。


誰もそれについては何も言わなかった。

それが私にはすごく嬉しかった。



一人の男の同級生が

「日本国籍だけは売るなよ!ひろみ!」


「当たり前でしょう!!私はこの国の日本人よ!」



その一言でその場が一気に和んだ。



私の腕にはシャブ痕があったが、それも何も触れずにいてくれた。


同級生っていいもんだな。


いくつになっても○○君なのだ。



私が中学の頃、ミニスカートが流行った。


そんなことは他人事と思いながら長い年月を過ごしていた。


それも20年ぶりのクラス会で言われた

「ひろみ、学校で一番先にミニスカートをはいてたよな」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


記憶に無い・・・




私は、いつも言われる。

何歳に戻りたい?って


迷わずにこの日の中学生になりたい。


初恋の人もいた。

手紙を出したけど返事が来なかった。


それでもよかった。

手紙を書いてる自分に心が躍っていたように感じてる。




その子に20年ぶりに行ったクラス会で逢えるかなと思ったら、商売が上手く行かなくて、家族で夜逃げをしたと言う。


卒業したら人生皆違う道を歩いているのだろう。

私もそうだ。

いくら同級生とは言っても、言える事の限度がある。


しかし、ヤクザな女は他にいなかった。


何処を見てもみんな真面目に生きてきたんだな~と思う。

親や兄弟、嫁・姑問題は抱えてるはずだ。

それを言わないのも中学と言う年代に戻ってるからだろうか。




二次会・三次会・四次回ぐらいになると、酒もかなり入ってる。

夜中だ。



「俺、今フィリピンの女に貢いでるんだよ」

「俺はバツイチだよ」


呑むほどに、酔う程にみんなの足跡が見えてきた。


私は聞いてて楽しくなった。


私だけじゃないんだ。


みんな大して変わりないじゃん!!!


大好きさ!


○○第四中学校。



朝方、ひどい二日酔いだった。

ポン中の私は急いでパケからシャブを出して水に溶かし、ポンプに入れて、針を立てた。


二日酔いはすっ飛んでくれたが、そんなことの後は、後味の悪いクラス会に私には変わってしまった。


私の隣には野球部のキャプテンが寝ていた。



ポンプを洗って、静かに部屋を出た。



それ以来のクラス会だ。


今回は私は自分の病気のことは喋らない。

それでいいと思っている。


命あるものはいつか・・・・


私の義兄弟の忍が楽しんでこいと言う。


なら、お泊りして、ワルだった頃の仲間に連絡してイチャツイテこようかな~と言ったら


忍が

「馬鹿!!」

と言う。


今回行かないと会えなくなる年齢に近い。


だから私は羽目を外して行って来ます。


このクラス会の出来事は後に・・・・




勝負下着・・・・探さないと・・・・・(笑)