海へ… | さばとごはん

海へ…

こんにちは、詩子です。



7月も、残りわずか。



夏休みには、夏休みの物語を読まずにはいられない詩子


今回は、


『海へ出るつもりじゃなかった』 上・下

 アーサー・ランサム/作  神宮輝夫/訳 岩波書店


を読み返してみました。



う~ ハート おもしろい !




何回か読んでいるのですが、

今回が 一番 わくわく して読めました 音符



実は…かなり、はらはら心配になる物語なのです。



外国から帰国するお父さんを迎えに、

北海に臨むイギリスの港町にやってきた、

ウォーカー家のお母さんと小さい妹のブリジットと、

ジョン、スーザン、ティティ、ロジャの、4人きょうだい。

4人は、2年前から夏休みには、北部の湖で、

ツバメ号という船で冒険している熟練した船乗りです。


さて、4人は、偶然居合わせたことで、

ゴブリン号という船の繋留を手伝います。

船の船長ジム青年と意気投合した4人は、

ジムに川を廻る短い旅に連れて行ってもらえる事になります。

ところが、ジムが陸に買い物に行き、船を離れている間に、

ゴブリン号は、霧の中、外海に流されてしまいます。

乗組員は、ウォーカー家の4人きょうだいだけ。

大人は 一人もいないのです。

お母さんと、


 海には行かない 


と、かたく約束したのに!!



とまあ、これだけでも 胸が苦しくなるのですが、

本当に 命の危険にさらされるのです。

でもそこは、ウォーカー家の子どもたちです!

自分たちも絶体絶命なのに、

難破している子猫を助けあげたりもします。


でも、ずっと心にひっかかっているのは、


お母さんとの約束を破ってしまったこと。

ジムが船に何が起きたのか知らないこと。

何より、せっかく家族全員でやってきたのに、

 お父さんの出迎えに間に合わないのではないか?という不安…。



そして、ようやく、夜が明け、見えてきた陸地は、

いったいどこの国なのか?ということ。


不安いっぱいで入港した4人でしたが、

その地で、一番信頼できる素敵な人物 と再会します キター

読後感も清々しい物語です。



では、また。ごきげんよう。



  ヨット      みずうみ       猫      




追記。

机の上の 矢印 ポストカード。湖水地方 のです。


ツバメ号の子どもたちを思い浮かべながら、

うっとり眺めています。