長男が、二週間の一人旅から帰ってきました。
庭でロケットストーブに火をつけていたら、
突然自転車で「ただいま~」って。
今日帰ってくるんだったんだ!
「お帰り。どうだった?」
この子は大丈夫という安心感から、
息子の旅の日程も把握してなかったのですが、
ロケットストーブに木をくべながら、
息子の旅話を聞くという、
焼きたての焼きじゃがをほおばりつつ、
ぜいたくな時間。
横では犬たちがジャガイモのおこぼれを期待しています。
自転車を輪行し、青森から大阪は飛行機で。
大阪ー宮崎まで自転車で。
帰りは京都観光をしつつ飛行機で。
8日間の自転車旅の間、
息子はずいぶんいろんな人にお世話になったようです。
今どきなので、
ツイッターのフォロワーさんの家に泊めてもらったり、
ドイツエコツアーでつながった友達の進める宿を
紹介してもらったりしていたようです。
「愛媛県今治のしまなみゲストハウス シクロの家」
今治に行くことがあるようなら、
ここ、めちゃくちゃ良かったようです♪
チャリ旅する人たちが集まって、
出会いもたくさんあったようです。
でも、運よく宿をゲットできなかった時は、
テントや野宿も。
息子の様子は、FBの投稿で分かるので、
今日はテントか~。
台風来てるけど、大丈夫か?
なんて、分かるのも、今の時代、便利なものです。
そんな息子の投稿から、
旅の様子をちょっぴり拝借。
『電車で輪行してる時に向かいの席に同じく輪行してる40代くらいの男の人がいて気になってたんですが、その人も僕の行き先と一緒だったらしくフェリーターミナルでもまた会ったんです。それで自分から話しかけたら仲良くなって飯行こうと言われ、なんと腹一杯奢ってくれました!!
その人は、自分も若い頃は旅しながら散々いろんな人に奢ってもらったから、今度は自分がお返ししなきゃって言ってました。
僕もそういう大人になりたいです。』
と、その投稿に、
旦那と私がコメントして、
息子が返信するという。
父『よかったね。大切なこと教えていただいて、ありがたい。』
息子『お父さんも同じようなこと言ってたよね
旅人っていいね』
母『うんうん。そうやって感謝は巡るね。』
息子『俺も大人になったら巡らせたい』
そして、こんなことも。
『昨日の夜からずっと携帯の電源が切れて、今日は地図も何も無い状態での出発でした。
熊本市内から、通行人や郵便局や村役場などで道を尋ねながら100km以上離れた街灯もほとんどない山奥の民宿になんとかたどり着いて寝床を確保しました...。
途中何度も何度も道を間違えてぐるっと一周したり同じ道を引き返したり大変でした...。
五木村に着いて安心したのも束の間、近くにいた人に携帯をお借りして2日前に予約した民宿に電話するも、予約は入ってないと言われて頭真っ白になりました。
けど幸い宿泊者がいなかったので急遽泊めてもらえる事に。
しかし役場の人に場所を聞いてみると五木村役場から民宿までかなり離れているらしく、辺りは真っ暗で車も歩行者もゼロ。
頂いた簡素な観光マップを頼りに真っ暗土砂降りの中走る事30分。
民宿の近くに着くと、暗闇の道端で傘をさして立っているおばあさんが。
そのおばあさんが民宿の管理人で、なんとさっきの役場から電話が来てずっと外で待っていてくれてたそう。
もう安堵と感謝と申し訳無さで泣きそうになりました。
本来その民宿は自炊なんですが、お腹も空いてるでしょうと言ってカレーを作ってくれました
感謝してもしきれません。
スマホが無いだけでこんなにも大変なのかと思うとスマホに頼りっきりな自分が恥ずかしくなりました。
けどそのお陰で人の優しさに触れられました。
辛かったけど良い体験になりました。』
こんなふうに、
旅の先々で、
人に良くしてもらい、
助けられ、
たくさんの気の合う仲間と出会うことが出来て、
困難にもめげずに強くなり、
たくましくなり、
優しくなり、
一皮むけたのかなって。
(宮崎でサーフィンして、
日焼けで背中の皮もむけてますが(´0ノ`*))
旅のおじさんが言ってた一言。
「自分も若い頃は旅しながら
散々いろんな人に奢ってもらったから、
今度は自分がお返ししなきゃ。」
それに対して息子のコメントがうれしいじゃないの。
「僕もそういう大人になりたいです。」
そういうもんなの。
私も旦那も、
大学時代はヒッチハイクや自転車旅や、
いろんなとこで、
いろんな人に助けてもらった。
だからこそ、
大人になった今、
若い人たちを応援する人になりたいと思っているし、
若いうちしかなかなかできないことだから、
旅をすすめるし、
いろんな人に出会いなさいよと言うの。
井の中の蛙でいてはダメだよと。
違う価値観の人に出会い、
自分がちっぽけだったことに気付き、
自分の世界が広がる、
そんな出会いを
たくさんたくさんしてほしい。
その、広い世界から、
自分のやりたいことを選択していくのなら、
選択肢はたくさんたくさんあるのだと思うから。