WINNERのファンミーティングに行った。{E4EE966B-5CAA-4C41-9EEB-CD0E907F073E}

公演自体はいつもどおりというか、各人お笑いセンスが長けてることも、古家さんの司会っぷりが見事なのも、楽曲やパフォーマンススキルが素晴らしいことも当然なので、文句のつけようなく充実してました。特に久々に出た新曲の「Really Really」をライブで見られたのは本当に嬉しかった。

個人的に環境や状況の変化があり、ついていくのに必死で心がグラグラしてたのですが、とにかくペンミが楽しくて楽しくて。WINNERはそういう時に数%の安心感を与えてくれる存在だと再認識できた気がする。

彼らにだって悩みはたくさんあるだろうに、然るべき時・場所で必ず輝くプロフェッショナルにはつくづく頭が下がる。


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テヒョンの脱退という大きな変化。なのに、舞台に立つ彼らはあまりにも自然に「4人でWINNER」だった。それを私もすんなりと飲み込んだからこそ、公演をいつもどおり、楽しいと感じたんだと思う。


危うさの塊だった彼がグループから抜けたことは、冷静に考えるとそんなに不思議でもない。5人としてのWINNERに惹かれた以上、残念なのは勿論だけど、いつかそうなるのは自明のこととして私の心の片隅にあったような気がする。

テヒョンが独り立ちしてからの振る舞いはそれはもうなるほど、という感じで、やっぱり組織の一部に、しかも一番年下っていう立場で収まるのは向いてなかったんだろうな、と端見でも思う。決して悪口ではなく。今のように自分が中心になって、枷なくあちらへこちらへとゆらゆらしながら表現する人こそ、テヒョンの在りたかった姿なんじゃないかなと。

最も感情の振り幅が大きく、いい子にも危ない子にも転んで、グループをよりモダンでとんがったものにしていたのは、間違いなくテヒョン。
けれど、そんな不定形な彼をグループという定形の一員たらしめるために、他の4人は大層気を揉んでいたのではないかとも思う。特にスンユン。どんなイベントでも、テヒョンののらりくらりをなんとかまとめようとずっと目を光らせて、気合の入りすぎた闘魂のサブMCと化していた姿を私は幾度となく見た。


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で、4人になった今、スンユンはあの禍々しいまでの責任感を脱ぎ捨て、自分の身の丈以上のことをしなくなった。自分の言うべきことを言い、おもしろいと思うことを、「リーダー」でも「WINNERの世話役」でもなく、ただただ「スンユン」という肩書きでやっていた。いい意味で力が抜けていた気がする。それは、他の3人も一緒で、それぞれがジヌ、スンフン、ミノとしての自我を持って役割を全うしていた。それぞれキャラクターはあるけど、ちゃんと1人の社会人として起立した上での個性。感情が先立つテヒョンの不在で偶発的な面白味には欠けるかもしれないけど、グループとしての貫禄がはるかに増した気がした。

それがいいとか悪いとか、前と比べてどうこうということじゃない。寂しさとか、抜けた穴を埋めようという必死さとか、そういう荷物を全て下ろして、今日4人はただただ安心感を纏った「WINNER」として舞台の上に存在していた。まるでテヒョンが元からいなかったようにとか、そういうことじゃない。ただただあの4人がWINNERというグループとして会場を盛り上げてた。

それは、それぞれの役割を全うしているからこそであって、大きな変化があったことを感じさせないほど確固たる普遍性を作り出していたことに驚きつつ、感心してしまった。本当に、あまりにも自然だった。「この人達なら信じられるうう絶対大丈夫だもんんん!」とかそういう向こう見ずな感情じゃなくて、川底に鎮座してる大きな岩みたいに、形を変えてもなお同じところに在るような、ゆるやかな確実さをもって4人は4人でWINNERだったことに、彼らの真価を見た気がした。


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感情的になりすぎず、かと言ってならなすぎず、技術と人間性のバランスが絶妙で、それこそがプロ。だからこそ見ている私もスルリとこの状況を飲み込めたんだなと。まだまだ将来の長い若者なのに、動揺を微塵も感じさせない4人のWINNERっぷりに、ただただ堂々と生きる力の端っこを分けてもらい、いい気分になって、軽やかに中野駅の改札をくぐりました。


これからも彼らが普遍的な存在である以上、イベントやライブに足を運びたいし、そうすることで日々生きるエネルギーをほんの少し、分けてもらえればと思ってます。

長ったらしいけどつまりは単純に君のことが好きなんです。胸を張って好きです。新たな門出に幸あれ。