なんでかなぁ~? - PENTAX Q | 風の吹くまま、気の向くまま・・・

なんでかなぁ~? - PENTAX Q

数日前にデジカメ・ウォッチにこんな記事が出ていました。



「へぇ~、ペンタックスがマイクロフォーサーズに参入するのかな?」と思ってカメラの記事を読んでいたら、スペックを見てひっくり返りそうになりました^^;

レンズ交換式とか銘打ちながら、なんとセンサーサイズは1/2.3"インチのままですよ。しかも、画素数は1240万画素…。だいたい、コンデジのセンサーサイズのスペックを表記するのに使われている1/2.3"っていう数字が曲者なんですよね。これを見てセンサーのサイズがどれくらいかわかる人ってほとんどいないんじゃないですか?

簡単な早見表を作ったので参考までにアップしておきます。


風の吹くまま、気の向くまま・・・

左のタイプのところに1/2.3"があるのでその右側を見てもらうと横幅6.2mmで、高さが4.6ミリだとわかります。豆粒のようなセンサーです^^; このサイズがわからないようにわざとインチ表示の変なスペックを使い続けてるとしか思えません。

こんなセンサーサイズで画素数が1200万もあると画質の良さは期待出来ません(←ここ重要) まぁ、コンデジで撮った写真を大きく伸ばす人はほとんど居ないでしょう。L判でプリントすれば一応、きれいに見えます。ところが、きれいに見えるのは画像処理で色補正やシャープをかけまくっているせいで、実際に見た風景の色とは違っているケースさえ見受けられます。

これは当たり前の話でこのサイズのセンサーの画素を増やしてしまうと1画素あたりの面積がもの凄く小さくなって、光量が少なくなる夕方や室内の撮影では一つの画素が画像作成に必要な量の光を十分に得られません。

古い記事で恐縮ですが、以前のブログで書いた記事を転載します。

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ここでちょっと面白い比較をしてみましょう。

                      画素数          価格
一眼レフ代表 ニコンD3S      1210万画素       50万円(本体のみ)
コンデジ代表 キャノンIXY930IS  1200万画素       2万6千円

プロ用の最新一眼レフとコンデジを比べるのは暴挙ですが、どっちも同じ1200万画素です。同じ画素数なのにD3Sの値段で930ISが19台も買えてしまいます^^; この違いを見れば両方の画質が同じだと思う人は居ないでしょう。もちろん使用しているレンズの質、機構、画像処理エンジンのレベルが全然違うのですが、もう一つの大きな差はイメージセンサーのサイズです。

     センサーサイズ    面積
D3S   36mm x 24mm    864.0m㎡
930IS  6.2mm x 4.6mm   28.5m㎡

面積で比べると、なんと30倍という圧倒的な差があります。言い換えると、同じ1200万画素でもD3Sは一つの撮像素子(1ピクセル)に当たる光の量が30倍多いという事です。光の量=情報量と考えてもらっても良いと思います。この量の差が画質に直結していると言っても過言ではありません。
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PENTAX Qはダブルレンズ付きのキットが実売価格で9万円もするらしい・・・。9万円もあればニコンD5100かキャノンKISS X5がレンズ付きで十分買えます。

個人的に言わせてもらえればPENTAX Qは消費者をとってもバカにしたカメラだと思っています。もしこのカメラが500万画素とかもっと低い画素数で出ていれば評価が変わったかもしれませんが、画質の伴わないレンズ交換式のカメラとかウケ狙いで買う以外には全く購入の理由が見当たらないです。

正統に写真を楽しもうと思っている人は間違っても9万円も出してこんなカメラを買っちゃいけません。