■うつ病と砂糖の影響(低血糖症)について
アメリカの研究グループによれば、世界6カ国を対象として、
「うつ病の発症」と「糖質の消費量」との関係を調査したところ、
6カ国とも砂糖の消費量が急激に増えると共に、
うつ病も急激に増えていたという結果が報告されています。
糖質の摂取量とうつ病にある一定の相関関係がありそうだと
示唆されているわけです。 →参照
世間では、
「甘いものを食べると頭が働く」 とか、
「仕事や勉強の疲れには甘いものがよい」 と、
言われますが、筆者が調べた限り、それは全くのウソです。
ここでは、砂糖に関する間違った知識について説明していきます。
脳は、確かにブドウ糖(グルコース)を必要します。
しかし、炭水化物ではなく砂糖で摂ると、ブドウ糖そのままなので
「急激に」血糖値があがってしまいます。
体は、急激な血糖値の上昇に対して、血糖値を下げるために、
インスリンを大量に放出して血糖値を下げようとします。
すると急激な血糖値の上昇を急激に下げる過程で、
血糖値が下がりすぎてしまう状態を作り、その結果、
頭がボーっとしてたり、無気力になったりします。
この様な状態は体にとっては危機的なので、下がり過ぎた血糖値を
正常に戻そうと 脳の指令によりアドレナリンやノルアドレナリンを
急激に分泌しようとします。
このように、
・血糖値の乱高下と
・ホルモンバランスの乱れ
につながり、精神的なダメージが起こるようになります。
自律神経は、全身の血管や分泌腺をコントロールするので、
自律神経が乱れるとホルモン分泌にも影響が出ます。
この血糖値の乱高下は避けなければなりません。
上記のことをよく説明している動画とサイトをご紹介します。
低血糖症についての参考サイト
・白砂糖の弊害
・マリヤクリニック
・砂糖の摂り過ぎの弊害、砂糖は麻薬?.COM
また、新宿溝口クリニックの溝口医師のブログでは、
低血糖症について多数記述があり大変参考になります。
・ブログテーマ低血糖症
2005.09.09の記事によれば、
「当クリニックでは、5時間糖負荷検査を行った患者さまの
約1/3で、無反応性の血糖カーブを示しました。このカーブは、
多くがどうしようもない疲労感を感じ、同時に強い抑うつ感情を伴うために、
うつ病とか慢性疲労症候群などと診断されていることが多いです。」
と書かれています。
栄養療法クリニックでは「5時間糖負荷検査」という
低血糖症か判断するための検査が受けられます。
・新宿溝口クリニック
・マリリヤクリニック
・たにまちクリニック
リンク先には低血糖の説明がなどがあるのでご覧ください。
また、栄養療法クリニックで、検査を受けられない方には、
次のサイトをご紹介します。
→「 低血糖症簡易チェックサイト 」
簡易診断ですが、点数が高いようでしたら、
低血糖症の疑いがあるので、糖を控えめにする生活に
シフトチェンジしていった方がよいと思われます。
具体的には、ごはんのとき、米やパンは少な目にし、
タンパク質を多めに取り、お菓子類は極力減らすといった
「 軽い糖質制限 」です。
もしこれを3か月くらい続けて調子が良くなるようであれば、
低血糖症と見てよいでしょう。(ブックマークに登録済み)
今後も低血糖症に関する情報と記述を膨らましていきたいと思っております。