ひとり暮らしで身寄りもなく
成年後見人が関わっている方です

精神疾患もあって人を寄せ付けず
ずっと外に出ることもなく
ひっそりと暮らしていた様です

おうちは昭和30年頃の土壁で
お部屋には電気もなく
台所は土間です

ヘルパーさんが毎日1回入っています

食べれなくなって飲めなくなって
訪問看護の依頼がきました

「なんもやらんでもいい
他の人がやってくれる」

が口癖の様です

点滴を3日程続けましたが
もうやりたくないとの事で
これ以上の医療の介入はやらない事になりました

何年もお風呂に入っていません
すごい垢だらけです

社長が
「ここからが看護師としての力の発揮どころだよ
療養上のお世話をどうやっていくのか
どう受け入れさせていくのか
Yuyaしかいないでしょう
これができる人は…」

そう言われて点滴が終了した時点で私が担当になりました

初めて訪問した時はお話しだけして
状態観察して帰りました

そんなに手強そうには思えませんでした

次の日は手を石鹸をつけて洗ってみました
やらんでもいいといいながら
「気持ちいいなぁ〜」と何度もつぶやいていました

ついでに足も洗ってみました

円背でかなり腰は曲がっているので
ずっと右側臥位で布団に横になっています

それでも洗いやすい様に足の位置をかえてくれました

昨日は髪を洗いました
やらんでもいい
そんなに丁寧に洗わんでもいい
と言いながら
「さっぱりしたなぁ〜」
とつぶやいています

このまま静かに死にたいのか聞いてみると
元気になりたいと言ってくれました

だったら綺麗になろうね
綺麗にしたら元気になってくるよ
って話すと何度も頷いてくれました

それでも大変な中
長年入っているヘルパーさんとの関係は崩したくないので
ヘルパーさんの受け入れもよくなる様に考えていくつもりです

ターミナルから多分抜け出させてあげれそうです