第1143回「前原国交大臣の危うさ、八ッ場ダムと偽メール事件」(時事問題) | 新稀少堂日記

第1143回「前原国交大臣の危うさ、八ッ場ダムと偽メール事件」(時事問題)

 第1143回は、「前原国交大臣の危うさ、八ッ場ダムと偽メール事件」(時事問題)です。民主党政権になり、シルバー・ウィークにも関わらず、休日出勤で頑張っています。評価できると思います。前原誠司国交大臣も、八ッ場(やんば)ダムの現地視察に行きました。


 解散後の7月26日のブログ「マニフェスト選挙は有効か」に、こう書いています。http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-10307682636.html

 「・・・・民主党のマニフェスト案は、盛りだくさんです。バラ色です。あれもただ、これも(金を)支給します。結構な内容です。野党(自民党)の声には、おうような対応をし、現実路線を取ってもらいたいものです。たとえば、一方で、高速道路の無料化とガソリンの暫定税率廃止、一方でハードルの高い温室効果ガスの削減率。既に破綻しています。

 ですが、政権を取れば、マニフェストよりも現実的な対応が求められます。自民党が終わったというのは、疑いがありません。4年前の選挙の裏返しです。それだけに、民主党には、現実的に動いてもらいたいものです。


 マスコミが、マニフェストの有効性を主張するたびに、各党のマニフェストは、バラマキが増えていきます。マスコミの責任は言うまでもありませんが、個人の名誉を損なわない限り、マスコミが責任を問われることはありません。それにしても、マニフェストとは、・・・・。 」


 その責任のないマスコミは論調を変えました。では、民主党は現実な路線を取っているのでしょうか。温室効果ガスの25%削減については、既に書いていますので、ここでは書きません。http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-10348935832.html   


 2006年、当時の前原代表は、偽メール事件であれほど偽造だと言われながら、最後まで判断も決断もできませんでした。頑固というよりも、思考の柔軟度に何らかの欠陥があるのかもしれません。今回の八ッ場ダムについても同様の対応をとっています。マニフェストに書いているからとの一点張りで、地元民、自治体に対応しようとしています。


 中止ありきで、会話が成り立たないのは、自明です。交渉でも、対話でもありません、単なる押し付けです。あれから3年経っているのですから、十分刺激的な教育になっていると思います。既に47歳です。総選挙前に書いていますように、マニフェストが全てではありません.それは、マスコミと一部評論家の幻想です。柔軟な対応を図ってもらいたいものです。


 温暖化は、「降れば土砂降り、降らなければ渇水」をもたらします。過去のデータが役立たないのです。香川県の水がめである早明浦ダム貯水率は、今日現在で50%を割っています。台風だけが期待です。このまま、台風が来なければ、これから渇水期を迎えますので、水飢饉は間違いなくきます。


 国土交通省も、八ッ場など反対運動の強い地域でなく、治水・利水を本当に必要な地域に計画すればよかったのです。福岡県を含む瀬戸内地方であれば、その異常な温暖化の影響を知っています。何事にも、反対する人は必ず出てきます。しかし、水に敏感な瀬戸内地方であれば反対する人は、極めて少数です。かっての建設省も頑迷でしたが、テレビ画面に映る前原大臣も、それに負けず頑迷です。


 民主党にがんばってもらいたいと言うのは本心です。ですが、来年7月には参院選が待ち受けています。選挙テクニックが勝敗を分けるのではありません。政権党である民主党の合理的な政策と、自民党が本気で自己変革を図っている(?)という姿勢との戦いです。10ヶ月は、極めて短い時間です。はたして、・・・・。