表面ではなく、政策に注目しましょう。 | 不動修太郎の「ニュース報道の裏側」

表面ではなく、政策に注目しましょう。

このブログでは、日本のマスコミが報道している
ニュースの裏側に潜む真実をあぶり出す記事を
書いてきました。ゴシップ記事のような
性質(タチ)の悪い覗き見目的の記事は排して
行きたいと考えております。

 これまで、米大統領選挙とその結果の為替への
影響の記事を書いてきました。もうちょっと
お伝えしたい事があります。

 皆様がよくご存知のように先のアメリカ
大統領選挙では、マスコミを含めて
候補者を好きか、嫌いかという
感情論が多かったです。確かに
感情的に好きになれない候補には
有権者は投票しませんが、もう少し、
現実的な政策を観ないと本質には迫れません。

 民主党のヒラリー氏が当選すると
オバマ大統領の政策が基本的には引き継がれます。
オバマ氏が提唱し、可決されたオバマケアという
健康保険制度があります。これは、基本的は
国民皆保険制度であり、定所得がある殆どの
アメリカ人は基本的に保険料をほぼ強制的に
払わなくてはなりません。その一方で貧困層は
保険料の支払いを免除されます。
ですから、保険を払っている人達は、低所得者の
保険料を肩代わりしていることになります。

 さらにTPPに加盟するかどうかの問題も重要です。
TPPに参加するとアメリカの国内の自動車際産業を
保護している関税を段階的に下げなくてはなりません。
だからこそ、アメリカの農業従事者はTPPに賛成する
人が多く、一方で自動車産業はTPPに反対していました。
そもそもアメリカは国内で自動車を作って輸出しているのですすから、
国内産業保護という御題目のもとにアメリカが輸入する
自動車に関税を掛けるのは、平等ではありませんね。
なので、TPPの枠組みの中でアメリカが自動車輸入に掛けて
いる関税を段階的に引き下げる約束をしていました。
トランプ氏が主張しているようにアメリカがTPPから抜けるとなれば
自動車関税の引き下げの話は振出に戻るかもですね。

ヒラリーさんが大統領になれば、オバマさんが作っていた
規制の政策がほぼ全てが引き継がれます。
それに対してアメリカ国民は否定の意思を示したのでしょう。