日本の貯蓄率 | 不動修太郎の「ニュース報道の裏側」

日本の貯蓄率


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サブプライムローン問題、リーマンショック以降に
アメリカでは貯蓄率が急上昇しました。
 さて、一昨年の時点では、日本国民の貯蓄の合計額は、
およそ1,500兆円あると言われていて、確かに国際的に見て巨大な貯蓄額です。


 2009年のOECDのoutlookと言うレポートによると
加盟主要28ヶ国の家計貯蓄率を見ると、
トップのフランス以下、スウェーデン、
スイス、ベルギー、ドイツ、オーストリア、スロベニアと続きます。
一方、日本の貯蓄率は「2.3%」で第24位。なんと下から5番目です。

つまり、日本はコツコツと長い期間貯めてきたお金が巨額になってはいますが、最近はその貯蓄のスピードにブレーキがかかっています。


日本より下はポルトガル、スロバキア、ギリシャなどで
国そのものが巨額の負債を抱えていると言われる
国々で、失業率も高いです。

さて、私はアメリカ人というとクレジットカードを使って
どんどん買い物をするというイメージがありましたが、
それも「今は昔」のようです。確かにリーマンショックまでの
14年にも渡る好景気の時代には、大きな借金をしてでも
不動産を買えば良かったし、給料はどんどん増えていった
時代でした。不透明な現代においては
多くのアメリカ人は貯蓄に力を注ぎ出したと言えます。

すくなくともここ数年は、むしろ日本よりも平均的には、収入に対する

貯蓄の割合が高くなっておいます。

このように昔に語られてイメージはすくなくとも統計的に
見ると正しくなくなったことも多いです。ですから統計データは
時々見直す必要がありますね。