こんばんは、理学療法士の田中です。
先週、足のむくみについて書かせていただきました。今週は下肢静脈瘤という観点から書かせていただきます。
[下肢静脈瘤ってどんなもの?]
足の静脈の逆流防止弁が壊れて正常に機能しなくなることで血液の逆流が起こり、逆流した血液により血管が徐々に拡張されコブ(瘤)のようにふくらんだ状態になり、外見上でもわかる病気です。
推定患者数は1千万人ともいわれ、身近に起きやすい病気の一つです。
[下肢静脈瘤の症状]
① 足がだるい、疲れる。
② 足がむくむ。
③ 足が痛い。
④ 足がつる。
⑤ 足がほてる、ピリピリする。
⑥ 足がかゆい。
[要因]
① 長時間の立ち仕事
美容師・調理師・販売員・教師・看護師など、同じ姿勢で立っている時間が長い仕事に従事している方は、下肢静脈瘤が発症しやすく、進行もしやすい傾向にあります。
② 妊娠や出産、肥満
妊娠中や出産後に下肢静脈瘤ができる女性も多く、妊娠・出産の回数が増えるほど下肢静脈瘤になる割合が高くなります。
③ 遺伝的要因
遺伝的体質により下肢静脈瘤になりやすい方もいます。
[対応]
最終的には、医師の診断が大事になります。ただ、下肢静脈瘤にならないためにも、日頃から気をつけたいところですよね。食事内容を見直すことと、運動を心がけること。スポーツをやるというところまでいかないまでも、日々のケアは大事ですよね?
要因①は、いわゆる職業病みたいなものです。仕事を辞める訳にはいかないと思いますので、日々のケアが大事になります。
要因②③は致し方ないところですが、なりやすいというだけで、やはりケアが大事になると思います。
[日々のケアとは?]
みなさんなら、もうお分かりですよね?笑
そう!体軸筋を優位にすることです。
その中でも、ハムストリングスや膝窩筋というのがあります。膝の裏側にあり、膝を曲げる筋肉です。この筋の近くに、膝窩静脈があります。
この静脈は、下腿の中では比較的大きな静脈である、小伏在静脈ともつながっています。
この小伏在静脈の詰まりが、下肢静脈瘤の1つなのです。
体軸筋が凝り固まっていると、これらの静脈が詰まりやすい要因になります。
体軸筋を優位にして、日々の足のケアを行うことをおススメします!
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