問題50Wの電球と、100Wの電球

ドチラが、抵抗が大きいと思いますか??


明るく光るのは、100Wの電球の方だという事は、みなさんご存知です。


そして、抵抗値とは??

どれ位、電気をせき止めるか・・という事ですから、

なんとなく、抵抗が大きいのが明るく光る??

なーんて思っている方が、ほとんどですよね?


はたして、そうでしょうか?


ところで、電流という言葉があります。

電流値とは、まさに言葉の通り、電気の流れる量です。

電気の流れる量が多い、電球は明るくなる、というのは正しい答えです。


では、計算をしてみましょうか・・・


P(電力・ワット)=V(電圧・ボルト)×I(電流・アンペアー)

という事で、I=P/V


50Wは、50W/100V=0.5A

100Wは、100W/100V=1A


やっぱり、明るく光る100Wの電球の方が、、電流も多く流れてますね

では、抵抗値はどうでしょうか?


オームの法則から・・

R(抵抗・オーム)=V(電圧・ボルト)/I(電流・アンペアー)


という事で・・

50Wは、100V/0.5A=200Ω

100Wは、100V/1A=100Ω


あ、これは驚き!

明るい電球の100Wの方が、抵抗値が小さいのです


という事で・・

電球が明るいという事は、電気が多く流れるからという事で・・

電気を妨げる大きさでは無い・・という結論でした。。。

これ、すごく、大事です。


意外と、この事を知っている方って、少ないのですよね。

だから、やっぱり、オームの法則を簡単だからと言って、軽くみてはいけません

電気を語るなかで、一番、基本だったりしますよ・・


注:。。。。。。。

1、白熱電球の抵抗値は、等比例はしていないので・・

  正確には、記事の様な変化はしませんが・・

  解りやすく例題を書くために、あえて電球を登場させました。

 つまり、電球(タングステン)の温度があがると、抵抗値が増大するのです。


2、電圧は100Vです。

  そして、並列に繋がった時は、電圧が共通になります。

  つまり、抵抗値が小さい方が、必ず大きな電流が流れます。