ウィーン楽友協会の大ホール

コンサートホールの役割とは・・

オーケストラの楽器音を、ホールの壁面に何回も反射させて、そのホール特有の音を奏でる役割があります。

例えば、ヴァイオリンは、一本の弦を空中に張って、弓でこすってみても、情けない音しか出ません。

しかし、楽器のボディに弦を張り、弓でこすった時に、美しいを奏でるのです。

そして、オーケストラの演奏音も、丘の上で演奏したのでは、情けない演奏会としかなりません。

それが、コンサートホールという場所で演奏するから、力強く、輝く音となるのです。


そして、100年以上の歴史を持つ、ウィーン楽友協会大ホール

(こちらの以前のブログで、ムジークフェラインスザールという名で、何回か紹介していますが・)

そこで、聴く事こそが、本当のオーケストラの音なのです。


驚くべきこのホールの構造は・

床が二重構造で、床下に共鳴箱を持ち、

天井も中吊りされて、これも共鳴する様に設計されているのです。

いわゆる、ホールも楽器の一部となっているのですネ。


そして・・・

ニューイヤーコンサートは、こちら楽友ホールが世界中に中継される、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の元旦祝賀コンサートです。

世界一有名なコンサートでもあり、世界一高額なコンサートです。

額面8万円のチケットは、会員が先祖代々の席としてキープしているので売られるはずもなく・・

キャンセル席が出たとしても、プラチナチケットとして数十万円で売られていく訳です。


歴史あるホールを、現地に行けなくても、NHKの中継の映像で、堪能するのも良いかもですよ。