「タイプ論」で長々と | ボクとその周辺

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性格が良いというのを一番無難に言うなら、偏りが大きすぎない人、じゃないでしょうか。


ユングせんせーの思想に「タイプ論」というものがあります。

人間の意識には、人によって方向性の偏りがあり、その方向のものなら意識的に上手く使いこなせるけれど、反対側は無意識側で、自分で制御できない、というものですね。

ある程度なら、無意識側が意識側の偏りを中和するような働きをするのですが、偏りすぎると暴走したようになります。

嫌なヤツだなー、とか思える部分が暴走した無意識側ということはよくあります。


まあ、何事もほどほどが一番ということでしょうか。



ちょっとグダグダになるかもですが、少し内容を説明しときます。


人間の意識には〈思考〉〈感情〉〈感覚〉〈直観〉×〈外交的〉〈内向的〉の合計8つの方向性があり、どれにいちばん偏ってるかでタイプが決まります。

〈思考〉と〈感情〉は判断する機能ですが、対立関係にあります。
もうひとつ言うと、この二つのどちらかが〈外交的〉なら、反対は〈内向的〉です。

〈感覚〉と〈直観〉は情報を取り入れる機能で、この関係も同様に対立しています。


例えば、意識が〈外交的感情〉偏ってると、無意識側は〈内向的思考〉になります。

空気の読める人は、イラついたりして自我による自分自身の制御がきかなくなってくると、先に判断しておいて自分の中の論理を振るい始めます。

「~だから」って感じですね。

でも結論は感情的判断で先に出てて、全然論理に適ってません。
無意識側だから、うまく使えてません。


最後に、ちょっとだけそれぞれのタイプの概説を書いときます。

〈外交的思考〉は、純粋な論理的判断です。
分割して名前をつける、広げる思考です。
その極限が論理学、というかコンピュータプログラムですね。
男性に多いです。
よく分からないところで、感情を荒げることもあります。

〈内向的思考〉は、深める思考です。
自分の中では「~だから」と繋がってますが、他人からは理屈が見えません。
哲学者とか天才肌とか、そんな感じです。
他人とは馴染みにくいです。

〈外交的感情〉は、多くの人がそう感じるであろう方向に判断します。
合わせてるわけじゃなく、そう思うのです。
空気が読める人です。
女性に多いです。
意味不明な論理を振りかざすことがあります。

〈内向的感情〉も、論理によらない判断ですが、こちらはその基準が、自分の中にあります。
芸術家とかでしょうか。
順々に考えるのは苦手かもです。

〈外交的感覚〉は、五感が鋭い人ですね。
あと、丸暗記が得意とか、言われた通りにそのまま出来るとか、現代社会に一番向いてます。
単純に大きい刺激に向かっていく性質があり、宗教や思想に弱いです。

〈内向的感覚〉は、目の前にあるものより雰囲気を見てる人です。
全体的にボーッとなんとなく捉えるのが得意です。
興味のないものは見えません。
変な期待を抱いたりします。

〈外交的直観〉は、勘のいい人です。
相場師とかですね。
新しい分野を切り開いたりもします。
しかし、切り開いたあとは興味が無くなり、誰かに渡してしまいます。

〈内向的直観〉は、霊感が強い人でしょうか。
自分の内側から出来上がった形で何か浮かんできたりします。
宗教の教祖とかは、完全なイカサマじゃない限りコレですね。
逆に目の前にあるものを捉えるのは苦手です。
幻視とか生々しい夢とか見たりすることもあります。
それで神に選ばれたとか思って宗教始める人もいます。

でも、そういう人は意外と多いです。
過去の資料をさがして、自分と同じ体験をした人を見つけたら、そこから始められるのでお得です。
キリストと同じ体験をして宗教家になったら、キリスト教を2000年前からやり直すことになります。


いろいろ書きましたが、みんなこれらの傾向の間のどこかにいます。

「どれか」ではなくて「偏りの程度が大きいもの」です。

そして病的な程に偏ってる人を精神医学などでは〈発達障害〉と言ってる気がします。



あと、恋人を選ぶとき、自分にないものを求めて、反対の偏りを持った人に惹かれる傾向があるようです。

そうして相手の弱点を補ってあげて、自分の弱点を補ってもらうわけです。

でも、自分の弱点は相手の得意分野です。
尻に敷かれるわけですねー。