ゴールラインのその向こうはスタートライン(映画『Start Line』) | 涼夏のまだまだやりたいこといっぱいある。

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まさにタイトルどおり。まだまだやりたいこといっぱいあるんです。まさやんの曲からいただきました!

日記はまさにやってることやりたいことを書いてます。

昨日、あいち国際女性映画祭2016が無事閉幕しました。
今回は土日のみの担当で2作品進行させていただいたので
その作品と映画祭で聞いたことなどを個人的に綴ります。


『Start Line』
母と祖父を立て続けに亡くし、生きる気力もなくしていた女性が
久しぶりに乗った自転車で楽しさを思い出し
コミュニケーションが苦手な自分を何とかしようと
沖縄から北海道宗谷岬までの自転車縦断を思い付く。


自転車を始めてまだ1年。
伴走者に選んだのは自転車に詳しい哲さん。
素敵な旅になるはずとスタートさせたのに
ルールやコミュニケーション不足について
哲さんとぶつかったり、失敗してしまったり。


思いもよらない日本縦断旅になっていく。


旅に出たのは今村彩子監督自身。
哲さんに撮影を頼んで進む喜怒哀楽道中。
素直にどうしていいかわからず困っている監督も見ることが出来ます。
耳が聞こえないからコミュニケーションが苦手と思っている監督と
それは理由にならないと考えている哲さん。


耳の聞こえないことがテーマなのではなくて
ちょっと人と接するのが苦手だなと思っている女性のドキュメンタリーで
身に積まされるものがかなりありました。


9月10日土曜は共催市である半田市での上映でした。
10年ぶりの開催で半田市の職員の方々が一生懸命準備して
開かれた上映で、沢山のお客様に来ていただけました。


上映の間に色々今村監督とお話を。
話すと決してコミュニケーションが苦手とは思えないのです。
私の方がよっぽど人見知りだと感じます。


上映後に縦断時に一緒だった旗を持って一緒に
お写真も撮っていただけました。




「思い立ったらすぐ。石橋の上を叩くなんてしない。すぐ渡る。」と言った監督は
自分の中の壁を壊すために旅に出たのだと。
この壁を越えたらまた新たな何かがある。


映画を撮るために資金集めにも奔走し
見事にやりたいことを実現する。
バイタリティ溢れる監督にこの旅は
また新たな道を授けてくれました。


自分を自分でこうだと決めつけてしまっていたのかもしれない。
自分の中で決着がつけばまたそこから始めてみればいい。
旅をゴールしてまたスタートラインについた監督は
新たな撮りたいものを見つける旅に出ています。


次はどんなゴールがあるのか。
「ドキュメンタリーは先が見えないから面白い。」
笑顔で応えた今村彩子監督のこの先を楽しみにしています。


映画『Start Line』は9月17日より名古屋駅西のシネマスコーレで3週間上映。
初日と二日目は監督来場予定です。

http://studioaya.com/startline/top.html