私は、特に浜田省吾氏のファンというわけでは無い。・・・・いや、無かった。
カミさんは、浜田省吾氏の大ファン。
私にとって浜田省吾氏は、名前のみの存在で、予備知識はほとんどない。知っている事は、マスコミ露出をほとんどしない人気ミュージシャンであると言う事と、知っている曲は、カップヌードルのCMで使われていた曲のみ。あとは、カミさんが時々カラオケで歌っている浜田省吾氏の曲を聞いたことがあるくらい。
「一生のうち、一度でいいからハマショーのコンサートに行ってみたい」
と願うカミさんが全てを段取って、昨日代々木の国立代々木体育館に行ってきた。
入り口付近のテキヤのたこ焼きは、久々の不味さ大爆発、嫌な予感。
本日のたこ焼き占い「大凶」。
客入りは100%。何人だ?
代々木第一体育館は、1万3000人くらい入るらしいから、それぐらい。
どうやらハマショーファンで埋め尽くされているようだ。
ファン層は、幅広く親子連れもチラホラ。真面目そうな出で立ちの人ばかり。
開演を待つ会場には、ボブ・ディラン、スティービー・ワンダー、ビートルズなどの曲が流れる。
会場から、その音楽に合わせて、手拍子が始まる。
(本人まだ出て来ないよ????)
次の曲で、手拍子参加者が増える。
(なんで、手をたたくの???)
さらに次の曲で、手拍子が大きくなっていく。
(おい、お前ら、なんで叩くんだ!!????)
その曲が終わると、会場が盛り上がり始める。突如、
ぶばーーん!
イルミネーション、グールグル・・・・ぴかぴかピカピカ・・・・グールグル・・・・・・じゃじゃーん!
曲と同時に浜田省吾氏、いや・・・・ハマショー登場!
(なるほど~、開演前にかかる曲の順番が決まってて、出てくるのがわかっているわけね。なるほどなるほど)
と同時に、観客総立ち。
(おい見えないよ)
アリーナ席から1階、2階席まで総立ち。多分座っているのは私だけ。
(しょうがない、俺も立つよ・・・・・)
熱狂的なファンが、声援を送る。
私は、ハマショーよりも波打つ観客席を見ていた。
(すごい光景だ!)
オーロラビジョンに映し出される会場、ハマショー、会場、ハマショー。
カメラに向かって手を突き出すハマショー。
オーロラビジョンに映し出される手を突き出すハマショー。
観客熱狂!
(凄い・・・・・・)
小野、絶句。
(凄い・・・・・・)
駆け抜けるように30分。
知らない曲ばかりなのは残念だが、その完成度の高さは、私にもわかる。
(いやー、凄い。ハマショー、凄い)
テンポのゆっくりとした曲へ移行。
ここで、会場の半数くらいが座る。
私の前の人も座ったので、私も座る。
(助かった~)
しかし、アップテンポな曲になると、前の人が立つ。
私も立つ。
スローな曲、前の人が座る。
私も座る。
私の場合、熱狂して立ち上がるというより、前の人が立つと見えないから止むを得ず立つ。
しかし、ハマショー初体験で私は、ハマショーの偉大さを知った。
凄い。
コンサートを聴きに行くというよりは、浜田省吾SHOWを観に行った感じ。
浜田省吾の、エンターテイナーとしての偉大さ、サービス精神たっぷりのショウマン、素晴らしい音楽家、というハマショーの個性に加え、バンドメンバー、スタッフ、それらが一体化した完成度の高いステージ、さらに観客をも巻き込んで、その会場空間が一つの巨大生物のように動き出す。
午後4時半開演で午後7時。
ハマショー&バンドメンバー引っ込む。
よかったよかった、ハマショーよかった。
しかし観客、動かず。アンコール要求もしない。
(何故?)
みんな、何かを知っている。
(おい、この後何があるんだ?)
スタッフが、会場を走り回る。
お!
アリーナ中央にサブステージ出現。
浜田省吾、まだやるか!
そのエネルギーは、スタミナは、とても59歳のものとは思えない。
そこからさらに1時間、ハマショーは走り続けた。
会場総立ち、大合唱。
アンコールに応え、8時10分終演。
”出せるものみんな出します”みたいな、実に3時間40分のロング・ステージ。
最高のステージでした。
ストリングス、ホーンセクションを加え、総勢22名のビッグバンドは深みと厚みのある素晴らしい演奏を披露する。
ハマショーが歌う。
観客が踊る。
それらが一体化した巨大生物の腹の中にいる私。
一つの宇宙が、そこには出来上がっていた”浜田省吾 ON THE ROAD 2011・LAST WEEKEND”。
たこ焼き占いは、大外れ・・・・・・・、めでたしめでたし。
【J・BOY宣言】
私は、カップヌードルのCMで使われた曲しか知らないハマショー・ファンであることを宣言します!