〈会長参上いたしました〉㉓飛田信太郎さん | 料飲稲門会公式ブログ

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今回の<会長参上いたしました>23は六本木、赤坂で

「ゆにおん食堂」の経営に携わる飛田信太郎さんの登場

願いました。

赤坂アークヒルズ前の六本木店のランチを訪れた時には

その超繁盛振りにはびっくりしました。

混んでいても、あったかい気分にさせてくれる。

頑張って欲しいものです。

(記事は2016年3月現在のものです)

 

学生時代はどんな活動をしていましたか

 

所属は教育学部理学科地球科学専修、専門は堆積学という、

地学の一分野でした。

1,2年生のころは、真面目に授業に出て、カフェでバイトを

して、友達と馬場で飲み潰れ、休みの日はデートをし、

といういたって普通の大学生だったと思います。

 

3年生になった頃から、このまま普通に大学生をやっていて

良いのかとふと思い、

高校までやっていたアイスホッケーのサークルを立ち上げ、

東京都のアイスホッケー大学同好会リーグに参加するまで

になりました。

 

それから色々な学生交流会に行ってみたり、

学生団体の活動に参加してみたり、

ボランティア活動に勤しんでみたり。

アルバイトでは、ラーメン屋さんでも働いたり、

活動領域を拡げていきました。

 

その甲斐があってか、色んな人と知り合い、刺激を受け、

充実していましたが、失恋も経験して、成長をとげていました。

 

4年生になり、就職活動が終わってからは、

僕自身が大学生活において一番注力した

『富士山100人登り隊』という企画の立ち上げです。

 

文字通り富士山に100人の学生と登るという無謀な内容でしたが、

企画を通して、集客、コンテンツ作り、チームワーク、責任感など、

今の志事にも繋がるたくさんのことを経験しました。

お陰で留年しそうになりましたが‥

 

他には、世の中に、ありがとう、が増え、世界が少しだけでも

ほっこりしたらと思い、

『ありがとうぷろじぇくと』なるものを作って

講演会や両親への感謝の手紙プロジェクトをやり、

それはそれは自由な学生生活でした。

 

ゆにおん食堂を開業した動機を教えてください。

 

現オーナーのお母さんがお店を始めようと北海道から出てきて、

出店したことが始まりでした。

 

出店場所が当時溜池山王にあった共同石油さんのビル内で、

形態が社員の方の為の喫茶店兼食堂のようなかたちで、

お店の名前は『ティールームユニオン』でした。

 

ユニオンという名前は共同石油さんの”共同”の文字を訳して

unionから命名しました。

 

その後平成元年に今のゆにおん食堂がある六本木一丁目駅付近に

移転し、

38年経った今は、

息子である現オーナーにお店と想いを引き継がれました。

 

成功要因と教訓は

 

一流の星付きレストランほど美味しい物は出せない、

一流のホテルマンが行う程のサービスは出来ない。

そうかもしれないけど、来てくれたお客さんが少しだけでも

ほっこりして帰ってくれたらいいな。

 

そしてお腹と心が満たされたらいいな。

そんな思いでやっております。

 

その積み重ねが今のゆにおん食堂を作っていると思います。

 

教訓、飲食店は、全ては”人”である。

 

人が作ったものを、人が提供し、人がお金を頂く。

 

誰がやっても出来る単純なことかもしれない。

けれど誰がやるかによって、

最高な空間にも、最低な時間にもなりうる。

 

作り手の機嫌一つで同じ料理でも味が全く変わってしまうし、

提供する際に掛ける一言の違いでお客さんが笑顔になることも

あるが、氣分を害してしまうこともある。

 

結局ほっこりして帰って頂ける為の時間を作るのは

全て人なのである。

 

だからこそお客さんのことももちろん大切にするが、

さらに大切にするべきは働いて頂いているスタッフへの

感謝、氣遣いだ。

 

だからこそ、人財のトラブルが一番大変であった。

どんな人を採用すればよいか、

どういうようにスタッフと付き合っていくか、

そこで大きく悩み、たくさんの教訓を得た。

 

 赤坂の店は試行錯誤をしているようですが、

もし必要とあらば料飲稲門会の仲間の知恵を

動員してもいいのでは・・・余計なおせっかいかな。

 

お知恵を拝借出来たら幸いです。

皆様の経験をお聞かせ頂き何か少しでも実践実行出来ることが

あれば、素直に真似させて頂きたいです。

 

料飲稲門会に期待すること

 

飲食業界の中でも様々な業態ややり方があると思います。

その知識や経験の共有、人との出会いがあれば大変嬉しいです。

今後もよろしくお願い致します。