こんにちは。中村僚です。
いつも読んで頂き、どうもありがとうございます。
成人の日は東京とは思えない大雪でしたが、
予定通り、渋谷で新春セミナーを開催いたしました。
はじめての方と、続けてこられている方も合わせると
50人くらいの熱気であふれ、
大変盛り上がりました。
どうもありがとうございました。
▼仏教といえば、葬式や法事、墓番をするのが、
仏教であり、寺であると思われています。
ところが、お釈迦さまは、一度も
そんな死んだ人を取り扱われたことは
なかったんですね。
本当の仏教を一言でいうと、
「平生業成(へいぜいごうじょう)」
となります。
▼「平生」というのは、
生きているときということです。
死んだ後ではない、
生きている、現在
ということです。
お釈迦さまが教えられたことは、
死んだ後ではなく、生きているときの
ことなんだということです。
▼「業成」の「業」は、
事業の業の字を書いて、
仏教では、ごうと読みます。
人生の大事業のことです。
人生の大事業というのは、
これさえやれば、
いつ死んでも人間に生まれてきた所詮があった
人間に生まれてよかったという生命の歓喜が
起きるようなことを
人生の大事業といいます。
言葉をかえれば、
人生の目的です。
あなたはもう、そんな大事業を
成し遂げられましたか?
▼人は何のために生まれてきたのでしょうか。
自殺する人は、交通事故でなくなる人の
3倍もあります。
「こんな苦しいのなら死んだほうがましだ」と
自ら命を絶つのですから、
「生まれて来なければよかった」と
人間に生まれたことを怨んでいます。
何のために生まれてきたのか、
人生の目的が、分からないんですね。
女流作家の林芙美子さんは、
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花の命は短くて苦しきことのみ多かりき
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と言っています。
一体なぜ、苦しい人生
苦労して生きてゆかねばならないのでしょうか。
この最も大切なことを
教える人がいないのが現実なんですね。
科学が進歩しても、
経済が豊かになっても、
苦しみ悩みは減っていないんですね。
自殺率は高まるばかりです。
▼人間に生まれてきた目的、
人生の大事業というのは、
松下幸之助や本田宗一郎のやったような大事業では
ありません。
豊臣秀吉の天下統一のようなことでもありません。
私たちが、2千万か3千万のマイホームを建てるのも
大事業と言われますが、
そんなことで人間に生まれてよかったと
満足できないと秀吉が言っています。
あれほどのことをやった秀吉でも、
最後は、
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露と落ち露と消えにし我が身かな
難波のことも夢のまた夢(秀吉辞世)
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と言って寂しくこの世を去っています。
天下をとり、太閤にまでのぼりつめ、
大阪を中心として、栄耀栄華を築いたことも、
夢の中で夢を見ているような、
はかないものでしかなかったと述懐しています。
人間に生まれてきた大事業は、
そんなものではありません。
天下をとっても満足できない
苦しみ迷いの根本原因を断ち切って、
人間に生まれてよかったと大満足できる
変わらない幸福になることだと
仏教では教えられています。
▼その人生の大事業が、
平生、生きているときに完成できるというのが、
平生業成の「成」です。
人生には、これ一つ果さなければならないという
大事な目的がある、
それは現在、完成できる。
だから、早く完成しなさいよ、
と教えられたのが仏教なのです。
▼仏教は、葬式や法事、墓番ではないんですね。
生きているときに、生きている人が
本当の幸福になれる道を教えられたのが仏教ですから、
一日もはやく本当の生きる目的を完成できるように
聞法精進させて頂きましょう。
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今日のまとめ
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・本当の仏教を一言でいうと「平生業成」
・「平生」とは、死んだ後ではなく、
「生きているとき」ということ。
・「業」とは、人生の大事業であり
これ一つ果たさなければならないという
人生の目的
・「成」とは、完成する、達成するということ。
・仏教は、葬式や法事、墓番ではなく、
生きている人が、生きているときに
本当の幸せになれる道を教えられているのです。
★最近、毎日たくさんのメールを頂くようになり、
返信が追いつかなくなってきました。
通信コースでも、メールコンサルティングが
ついているのですが、とても一人で対応できなくなりつつあり、
年内にはなくさざるを得ないかと思っています。
これからも、どんどん忙しくなってきて、
今までできたことができなくなってきますので、
通信コースにしても、はやく参加された方ほど
よかったということになります。
セミナーも同じようなことが
起きるかもしれませんので、
もし機会があれば、早めに
参加しておいてください。