No.965 民族大移動の季節ですが | ryokukanetworkのブログ

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砂漠緑化活動を行うNGOのスタッフブログ。農村出身の若者達の日常がメインです。中国の農村の日常を綴ったブログはレアかも?まったりゆるゆる系でボチボチ更新します~!

みなさん、ごぶさたしています。

(ほんとーーーにご無沙汰しちゃいまして申し訳ありません)

 

うぇんじゅんです。

 

 

こちらホルチンは、現在国慶節(日本の建国記念日に相当)期間の大型連休中です。休みの期間は毎年少しずつ違い、今年は9月29日から10月6日までの8日間になります。

 

 

 

 

 

昨年まではコロナ禍で外出制限がありましたが、今年はやっとコロナ前に戻りました。中国では春節と並んで帰省や旅行など、延べ20億人が旅をする民族大移動の季節です。日本の皆さんも、この時期は普段にも増して中国人旅行者をたくさん見られているかもしれませんね。

(以前ほどではないような)

 

 

 

さてさて、国中が久しぶりに制限無しの国慶節で湧き上がってる最中にもかかわらず、今日は活着率調査の話をお伝えします。

 

 

これまで活着率とその調査については、このブログで何度か取り上げていますが、おさらいをしたいと思います。

 

活着率とは、植栽した苗木が無事に根や葉を伸ばし枯れずに生き残っている割合、つまり生存率のことです。春に地元住民が植栽したポプラやニンティアオ、また緑化隊が植栽したマツなどその年に植栽したすべての苗木が調査対象で、ホルチンでは地面が凍る前の秋に実施するのが一般的です。

 

 

調査方法は、至って単純。両手にそれぞれカウンターを持ち、苗木の植栽列に沿って、歩きながら生きている苗木と枯れている苗木をカウンターでカウントしていく方法です。

例えば、枯れていれば右カウンターをポチ、生きていれば左カウンターをポチ、という具合です。この夏に実施した資源調査では日雇の住民たちにもやってもらいましたが、植栽から時間が経過した苗木の方が生死が分かりやすく判別が容易です。植栽当年の枯死の見極めは格段に難易度が上がるため、この活着率調査はスタッフが全量行なっています。なので、一日中歩き通しても調査完了まで数日かかってしまいます。

 

 

 

とはいえ、植栽した苗木を全部カウントすると、何十万本にもなって大変な作業量になりますので、調査する植栽列を植栽列全体から抜き出してカウントしていきます。

(統計学的に、ですね)

 

 

 

調査の結果、今年の活着率は、こちらのポプラ68.2%、

 

 

ニンティアオ64.0%、

 

黄ヤナギ76.1%、

 

 

マツ97.8%

 

 

 

 

と、ほぼ例年通りでした。これらは、地元基準だとかなり高い割合で、24年にわたってコツコツ実績を積み上げてきた努力の賜物だと思います。

 

 

 

先ほど、秋の地面が凍る前の時期とお話ししましたが、国慶節休暇期間が終わると農村は収穫作業が本格化するため、我々スタッフも実家のお手伝いに駆り出されます。というわけで、秋が短いホルチンで、更に収穫作業前となると、今回のように国慶節期間中に活着率調査がかち合うことがすごく多いんですよ。とはいえ、我々は中国各地や世界中からツアーの皆さんをお迎えすることが多く、自分達が旅行に行く代わりにいろんなお話を聞くことができて旅行気分を味わえていますので、この大切な活着率調査をしっかり行って緑化の成果が上がっていることをみなさんにお届けしなくてはと思っています。これからも応援よろしくお願いします!

(よろしくお願いします!)

 

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