ご無沙汰っ!( ´ ▽ ` )ノ

日本から生きてますか?っていう心配メールを頂きました。

生きてます。


海外でネットが無いと困りますねぇ。日本との連絡も取れないし、相手チームやリーグの情報も入らないし。

すっかりネット中毒なんだなぁと実感しましたよ。( ̄◇ ̄;)





8日、ハラパから5時間かけてメンドーサという街に行きました。ここも山の上で寒い…。日差しは強いのに寒い。だから、ここの人達も真っ黒に日焼けしてるのに長袖を来てます。

10,11日はオリサバと言う街に宿泊し12日、また5時間かけてサンアンドレスという海に近い街に遠征に来ました。海岸線を埋めるサボテン群がメキシコだなぁ~って感じでした。しかも暑い!この気温差に疲れるな。


で、火曜日に先発しました。4回まで1安打とリーグ最強打線のブルーホスを抑えていたんですが、

一点リードで迎えた5回。先頭打者をライト前ヒットで出したあと次打者の三塁線の当たり、がフェアの判定。で、2ベースヒット。審判3人制のためサード審判はセカンドに入っており主審の判定ですが、「見てなかったろ…」って程のあまりの酷さ(ベースの横80センチくらいは外れてた)にみんなで猛抗議。も覆らず…。その後ライト前ヒットを打たれて1-2と逆転を許してしまいました。気持ちを切り替えて1アウトとったあと1,2塁で3番打者をカーブで引っ掛けさせサードゴロ、ダブルプレー!で、最少失点で切り抜けた。と思ったら、セカンドがアウトカウントを間違えフォースアウト1つだけ…。その間に2塁ランナーがホームイン。2アウトからメキシカンリーグで何度もMVPを獲得してると言うキット・ペロウにタイムリー2ベース(力勝負で負けた…悔)で4失点で降板。悔しい!次投手がランナーを返してしまい 4 2/3回 5失点でした。(; ̄O ̄)


なんだろうなぁ。このもどかしさ。ツイテナイって言ってしまえばそれまでだけど。悔しさが残る。

ただ、結果ほど現場の評価は悪く無いんです。というか逆に良いくらい。なので。切り替えます。

腕も振れて来て、ストレートでガンガン押せました。左肩の開きを抑えたフォームも良くなって来て肘への負担が少なくなりました。打者も差し込まれだした。ただ、体感がパリパリ。以前よりも下半身が使えて来てる。良い感じです。実感ではストレートは90マイル出てた数試合よりも出てる気がします。


と、



ここで大切な報告があります。



実は…この試合、僕はチレロスのユニフォームではありませんでした。倉庫から引っ張り出された背番号3のしわくちゃのユニフォーム

。gallos(ガジョス)というチームに移籍しました。


また、またまたまた、えええ~~~でしょ。(-_-;)


ここに辿り着くまでにも色々とありました…。ネット環境がなかったのもありますが、僕の動向、心境の変化が激しすぎて日記を書くに書けませんでした。気持ちの整理をする前に、次のアクシデントがやってくる。みたいな。

本当に色々ありすぎて、どう書いて良いのか、分かりません。まず、なんというか、日本なら間違いなく詐欺だろ…おい!って事にあい、チームからまさかのリリース。

しかし、今の僕には悩んでるタイミングなんて贅沢なものはありません。切り替えて前を向いていくしかない。契約上の問題なので詳細についてはここでは書けませんが、後の事は代理人に任せてます。

確かにチームにとっては結果が全てですから、チレロスで抜群の成績を残せなかった(5先発2勝2敗。1試合は球数制限により4回途中1失点で交代)僕にも少なからず、つけ入れられる隙があったのかもしれません。だけど…。約束を守らないのは人としてガッカリです。お金が絡んでるので、もはや怒りです。

先週、チラッと書いたけど投手が5人やめて行った事で頭数が必要になった事が原因だと推測されます。それでお金(給与、ビザ代、飛行機代)のかかる外国人の僕をリリースして、若い選手を獲得するんだと思います。

メキシコ南部の大雨被害の影響が、とんだ形で降りかかって来てしまいました。


そんな中、先週は移籍先探しに動いてもらい、金曜日からテストを受けに行きました。丁度、テストを受ける相手が遠征相手だったチレロスのバスに乗って行きました。

複雑な心境でした。盛り上がる車内と僕。やりきれない思いが際立ってしまうし。怒りと不安と前を向こうとする気持ちが、入り混じってて。こんな感情は始めてでした。


gallosの球場について、チレロスのみんなとは違う三塁側のベンチに一人、荷物を抱えて行きました。福岡ダイエーホークスのテストを受けに行った事もあると言うパナマ人監督のサントスと挨拶して、チームの練習後にブルペンでテストを受けました。現場では即、合格。をもらいましたが契約まで数日間、GMの返事待ちでした。実は契約予定のドミニカ人が開幕から一月以上たっても来てないから、来る気あるのか?の確認を取ります。だと。あっ。一応、外人助っ人枠が3つあるんです。ここ。

ちなみに2人は台湾の統一や韓国のキアタイガースでプレーしたジェイソン・バス。2006年にカルガリーでプレーしていた時のチームメイト、WBCオランダ代表のグリーンアップ、シャノール・アドリアーノです。不思議とこの二人と共通点があって意気投合。シャノールは英語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、オランダ語(だったかな?)の5ヶ国後を操る42歳です。

以前、ブログでも書いたけど2006年にカルガリーで彼と出会い、当時38歳で子供が3人いる彼が言っていた「俺はメジャーリーグでプレーしたい!」と言う言葉に当時26歳で野球人生を諦めかけ様としていた僕は強烈なショックを受けました。これが僕が伝えたいリアルです。そんな彼。僕の野球人生の中で尊敬するプロ野球選手の一人です。


返事待ちの数日間。ガレージのシャッターの代わりにガラス窓を付けた様な1泊180ペソ(1300円くらい)のホテルに泊まりグランドに通いました。フロントでトイレットペーパーとおじいちゃんのブリーフみたいな薄いバスタオル2枚と小さな固形石鹸2個をもらい、ネット無し、TVあり、リモコンなし、水道はお湯は出るけど砂も出る…シャワーは俺を飛び越えて壁に直射、なんだか全てがしっとり気味の湿気の酷い部屋で過ごしました。なぜか文句よりもベッドで寝れるだけマシだなぁと感じました。もうね。精神的に限界を超えてたみたい。


新しいチームはgallos de SantaLosa (サンタロサ ガジョス)去年は元バッファローズの吉岡さんがいたチームです。

すんごい所です。山に囲まれてて街には無線LANなんか飛んでないし、球場は真四角だし、ホームからライトに向かって傾斜になっててレフト→センターが1.5mくらい高くなってる上り坂。
photo:01

写真でわかるかな?地面スレスレの高さから撮ってるのにセンターの位置が高い。

ロッカーとトイレが同じ空間にあって全ての扉がないオープンな個室…。使用時はたぶんロッカーの影になってる端っこのオープン個室で存在を大にして大をするんでしょうか。匂いも…。とてもじゃないけど写真は撮れません。みんな抗議しないのか?慣れとは怖いぞ。

ソルダッドのコンクリート屑が散乱してる球場とはまた違った魅力です…。


そんな球場で見つけた心温まるモノ。
球場の片隅にあるいたを貼り付けてペンキを塗っただけの文字通りの小屋。周りには雌鳥がそこいら中に放し飼い。猫も犬も。のんびり。

小屋の中には暖かいお母さんの笑顔と美味しい料理。住み込みなのか寝室も隣にありました。

その食堂の壁に誇らしく飾られているバット。
photo:02



photo:03


吉岡さんからお母さんルピータへ送られた感謝のバットでした。

日本でも大活躍をされた吉岡さんがこんなすごい所で野球をやってた事にも感動と尊敬なんですが、このバットを見て僕もヘコタレテられない!と思いました。正直、今回はさすがの僕も「帰りたい…」と思ってしまいました、が、このまま帰れるわけもなく気持ちを奮い立たせてきました。

実は僕が先発した試合で来ていた背番号3。吉岡さんが昨年つけていたそうです。なんだか、ここに来る事になって不思議な力、無言の励ましを吉岡さんから頂いた気がします。感謝。



いつも、そこから前を見よう。
また頑張ります!


次は日曜日に先発です!d(^_^o)



と言いたい所ですが、なんと、




なんと、



なんと…。




今日の試合でシーズンが強制終了となったそうです…


…_| ̄|○


もう、ブログのネタどころか本の一冊、二冊書けちゃうんじゃないかって言うくらいネタには尽きません…。一体、どうなってんだ?(;´Д`A

しかも、これを聞いたのはブルーホスの球場で相手チームのキャッチャーの選手から…。
ガジョスのホーム球場を凌ぐ斜度の坂になった球場で。
photo:04

分かるかな?スタンドは水平です。オーム付近からライト方向に最大3mくらい下ってます。

ちなみに…
photo:05


傾斜のキツイマウンドよりもホームが高いです…。



8月26日に開幕して10月14日閉幕しました。当初は11月末までシーズンで12月23日にチャンピオンが決まる予定だったので大幅な期間縮小となりました。

土曜日(明後日)からプレーオフが始まります。

場所も相手もまだ決まってません。

もう、何が起きても怖くない。

いや…これ以上の想像力は持ってません。

お願いだからタランキーロ…



あっ。

と、言う事はドミニカ人。こないな。

ラッキーψ(`∇´)ψ




tacos counter : 225 tacos / 53 days

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