おはようございます。


お久しぶりです。
日本列島はずいぶん寒くなってきましたね。福岡市郊外の僕の家では夜の気温が3度。福岡市中心部より2~3度程冷え込んで底冷えする感じです。


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福岡市内はクリスマスイルミネーションが煌いてます。




毎日、台湾プロ野球の問題を気にかけているのですが・・・。台湾のマスコミの情報だけではかなり曖昧な部分があってどの情報が正しいのか分かりかねます。正しい情報を掴みきれず心配だよ。チームメイトに電話を掛けようにも現地の電話は○○されているようなので気持ち悪くて掛けれず。ただただ、心配ばかり。

ある人に「心配してもどうしようもないんだから、自分の心配をしろ」と言われて・・・。頭では分かるけど心ではそう簡単に切り替えられないもんだね。こんな時って。

まぁ、慌ててもしょうがない状況なので、できる事をやろうと思ってます。



今月中は体を休めつつ12月からの本格的自主トレ開始に向けての準備中。
今年はSET(スリングエクササイズセラピー)を積極的に取り入れて行きます。

これ。
Kobe (コビー)が行く Kobe (コビー)が行く Kobe (コビー)が行く Kobe (コビー)が行く
(2009年3月撮影)


自分の持つ筋力をできるだけ多く発揮するメカニズムを作ることが目的なので勉強してます。来年の契約先を探すために資料作って送ったり。トレーニングの練習相手を探したり練習場所の確保などやることは沢山あります。だけど、何も分からずに不安だらけだった数年前に比べればずいぶんと計画が立てれるようになりました。これも経験ですね。それに色んな所で色んな人に出会い、ネットワークが出来ているのも心強いもの。やっぱり出会いってすごいね。その為には自分から動く!それしかない。





さて、まずは治療から。
今週末、入院して『肘関節内の有利軟骨を除去する手術』をする事になりました。実は昨シーズン後半から気になってたけど昨年は見送りました。契約の問題もありタイミングが微妙だったので。だから、本当はもっと早く(希望では11月初旬)に手術を終えて、リハビリを始めたかったんだけどね。執刀してもらう先生が『名医』と呼ばれる方で先生のスケジュールがいっぱい・・・。検査から手術まで一ヶ月弱かかったなぁ。

こんな事ならチャンピオンシリーズのメンバーから漏れた10月上旬に帰国して、検査を始めれば良かったかなぁ・・・。なんてな。自分の仕事への責任を、チームの勝利を優先した結果や。こうなる事は予想できたし自分で覚悟して決めたんだから後悔してもしょうがないか。

前進あるのみ。前しか見えねぇ~。(笑)




『遊離軟骨』とやらを説明しよう。
俗に言う「ねずみ」って呼ばれるアレ。知ってる人もいるかな。関節内でクッションの役目をしている軟骨が勤続的にぶつかる事で奇形して、投球時の何かの拍子に奇形した箇所が欠ける。その欠けた軟骨片が関節内の隙間を動物の鼠のように動き回り関節内に挟まったりして悪さをする。それが『ねずみ』と呼ばれる由縁です。

あちこちと動き回るから痛みがどこにあるのかが特定できずに厄介な症状なんだよね。関節内に挟まって肘が曲がったまま伸びなくなったり・・・。アメリカではミッキーマウスのエレクトリカルパレード。って呼びます。(ガセです)



今回で僕は2回目の除去手術。

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1回目は2006年春に4つ除去しました。

その時は、高校時代から『なんかコキコキ言うてる~』程度の自覚症状が出始め、それから10年近くも育てて来ちゃってたから、ずいぶんと太ってましたよ。(笑)僕は10年近くも騙し騙し投げてたから、肘の靭帯を伸ばしてしまったけど、最悪の場合は靭帯を断裂する原因になったり、炎症を起こしたりする。なので、疲労がたまらないように毎日ケアに気を使ったりと油断できない進行性の怪我なんです。毎朝、肘のチェックから始まるのが憂鬱でたまりませんでした。今回は数は少ないけど挟まる場所が良くないみたい。大したケアもしない最近は症状は最悪です。『バキンッ!』って言うことも。


この「ねずみ」。
今では内視鏡カメラを使い治療時代は簡単なものになってます。僕は一度経験してるので程度的には『全身麻酔で親知らずを抜く』ようなイメージといいましょうか。リスクも少ないのでやらないよりやった方がいい手術です。そして、この治療で指先の感覚も見違えるほど良くなり、忘れかけていた腕の振りも取り戻せます。2006年に、この手術をして投げれるようになった頃は『どうしてもっと早く手術をしなかったんだろう』とビックリしたくらいです。その頃から投げることにストレスを感じなくなりました。


ただ、一番の難点は治療をするタイミングが難しい事。
関節の中で『ねずみ』が収まる場所がよければ痛みも出なかったり大人しくしてて『運が良ければ』問題ない。肘関節周りの筋肉に疲労がたまってきたり『運が悪かったり』すると症状が出やすくなるけど「投げる」事だけに関してはそれほど大きな問題が出ないことが多い。だから、気づかない人も沢山いますよ。(それでちゃんと投げれてれば問題ないけどね)

さらに、この「ねずみ」は骨が毛細血管から栄養を補給して成長するのと違い、関節内の体液から栄養補給をして成長するので、欠けて遊離してしまったとしても体液から栄養補給をして日に日に大きくなるんです。なので悪くなることはあっても良くなることはありません。

『ねずみ』は少しずつ大きくなるから自覚症状がないまま投球の微妙な感覚の狂いを産む事になります。無意識に肘を庇ってフォームを崩してしまう事もあります。

僕は高校時代から10年近く「ねずみ」を飼っていました。当時は『手術』をすることが選手としてのイメージダウンになると思っていたので2軍選手の僕なんかができる手術ではない、と思ってました。真面目過ぎるのもここまでくるとアホですね。このドアホッ!

進行性の怪我なので、シーズン開幕前は問題なかったのにシーズン中に症状が悪化する(しかも、プレーをするかやめるかの判断さえ迷うほどの微妙な症状)事もあります。今回、手術に踏み切ったのは海外でプレーする以上シーズン中の故障は命取りになる、という理由からです。

もし、同じような症状で悩んでいる人がいたら、僕はお勧めします。努力をしてどうにもならず諦めてしまったり、貴重な時間を無駄にするより、早期に手術をして、きちんとリハビリをして元通りに思いっきり投げたほうが良いよね。経験上、その可能性が高い手術だと思います。苦しんでいる誰かの参考になれば幸いです。




という事で、おやすみなさい。








頑張れ ニッポン!!台湾 加油!!

o(・∀・)o 『ざぁぁぁっす!』