またまた流用。正しい、正しくないは個人の考え
こんな意見もありますよ、ということ
個人的には原発は考えるべきだと思っています。捨てる場所や安全性の確保が優先で
その後の稼動であればいいですが、順序が違うのでは?
原発反対!ではなく、考えるべき!です。
電気は現代社会でなくてはならないモノですから。
 
 
毎日暑い日が続きます。 
しかし、日本の家庭における電力消費は、節電の呼びかけで減少し、計画停電
は回避されました。 
 
多少暑くても冷房は入れない、設定温度を高めにする。これらの小さな積み重
ねですが、確実に結果が出ます。 
ある意味で大切なことだと思います。 
 
一方で、節電努力をやれば原子力発電はいらない、という論理の飛躍もありま
す。脱原発が市民運動家の元首相を含めた、世論となっています。 
これは危険です。 
今日の日経新聞の社説も、エネルギー政策から原子力発電の選択肢を外すリス
クをコメントしています。 
 
地震、津波という自然災害がトリガーですが、地域さらには国の存続を脅かす
事故が起きたことは事実です。危険回避のためには、その設備を作らなければ
いいというのが基本です。これは変化を嫌う、保守につながります。 
 
石炭は一部産出していましたが、石油はまったく輸入に頼るしかありません。 
 
原子の持つ膨大なエネルギー:エネルギー (E) = 質量 (m) × 光速度 (c) の 2 
乗は当然、兵器として注目されて開発が進められました。 
2大大国アメリカとソ連が、膨大は開発投資(資金、人材)によって、先行し、
広島、長崎に投下しました。 
 
日本は唯一の被爆国として核兵器の廃絶を訴えるとともに、膨大なエネルギー
を高度な技術で制御することで、電力に変える技術の実用化に注力してきまし
た。GEなどの技術提携を経ながら、独自技術で実績を作ってきています。 
日本では、30%以上が原子力発電でした。 
 
インド、ベトナムなど新興国ではまだまだ電気が不足しています。 
原子力発電への期待感も高まっていました。3.11以降見直し機運です。 
産業のインフラとして電気は不可欠です。 
新興国は総合的な判断に入ったとき、再度原子力を選択します。 
 
脱原発のベースは、福島の現実です。これで反論を封じ込めます。 
視点を変えます。世界連邦的な理想とは異なり、現実の世界は民族、宗教、地
域間の戦争、紛争が継続しています。 
一部の国が核兵器を独占的に保有し、その独占を破ろうとする行為は侵略の口
実ともなっています。 
 
高度なエネルギーと、その制御に関する技術の研究開発が、特定の国、思想に
独占されるリスクは多大です。 
兵器を持つか否かではなく、エネルギー制御技術を、現在国という単位で利害
調整が行われている中、放棄することは誤りです。 
 
代替エネルギーとして太陽光発電が、一種バブル化しています。 
毎日、「XXが太陽光発電事業参入」「XX銀行がファンド組成」といった記事が出
ます。世論を作るのが得意な人たちの活動領域です。 
 
発電効率改善の画期的研究投資が、行われている話はありません。 
海外工場の大量生産で、装置価格を下げ、初期投資は8割以上金融からの調達、
20年間42円の全量買い取り制度で収益確保。 
 
20年間パネルの陰になる土地がどう変化するのか、雑草など植物は伐採、農
薬散布、草も生えない土地が理想? 
総合的に考えるべきことはたくさんあります。 
こんなことが、脱原発の対案であっていいわけがありません。 
 
政策論は別にして、総合的に考える重要性を事業で考えます。 
 
どこか困っている課題を解決する新しいサービスは、市場開拓型で、画期的で
す。しかし、新たな環境への移行を関係者が喜んでやってくれないと、失敗商
品となります。 
 
ソニーは電子書籍端末「ビブリオ」を6年前に出しています。私もそれに注目
して、岩波文庫の電子書籍への自動変換を提案していました。 
アマゾンが、アメリカでキンドルを出荷し始めたころ、実質事業停止となりま
した。最近再開したと聞きますが、先行利益はなく、後発メーカです。 
 
時代に先行すると、受け入れられない。遅いと相手にされない。 
ビジネスは難しいですね。