アメリカによるイラク戦争の前後、ロシア・中国・フランスの三国はフセイン大統領にミサイルその他の武器を含む軍事援助をしていた。
この衝撃的な事実は『ワシントン・タイムズ』の記者ビル・ガーツが先頃出版した本の中で暴露したものである。
『Treachery How American's Friends and Foes Are Secretly Arming Our Enemies』(裏切り、アメリカの友好国によるアメリカの敵国への武器供与の実態)と題する一書で、ガーツはペンタゴン(アメリカ国防総省)およびCIA(アメリカ中央情報局)の秘密報告書やアメリカの国防・情報に携わる上層部への人間のインタビューから得た情報を基に、03年3月にアメリカがイラクに進攻した前後に、上記の三国をはじめとするイラク戦争に反対する国々がフセイン大統領と秘密裡に行っていた一連の不法な武器の取引の実態を列挙している。
ガーツは、中国はロシアに次ぐイラクへの大軍事援助国であると指摘している。
中国は、アメリカがイラク戦争を開始する前後、イラクに対して光ファイバー・レーダー防空システムの技術協力をしていた。
その期間、イラクの飛行禁止区域をパトロールしていたアメリカとイギリスの飛行機は絶えずイラク側のミサイルによる攻撃を受けていた。
同書によれば、03年3月中旬、アメリカの国防・情報に携わる高官は、傍受した電子メールから、早くも02年8月の段階でフランスと中国が共謀し、国連による輸出禁止法規に違反して長距離ミサイルの固体燃料となる化学製品を秘密裡にイラクに輸出していたことを把握していたという。
中国もフランスも一様にその事実を否認しているが、CIAの報告書によれば、イラクに渡ったその化学製品は、HTPBと言われる透明な液体ゴムであり、アメリカの情報当局はその製造元について、中国の斉化学工業有限公司(中国最大のHTPBの製造会社)であることを突き止めている。
「CIS Paris」というフランスの企業が、HTPB20トンを中国からシリアのタルトゥス港へ運び、そこからトラックでイラクのミサイル製造工場へ運んだ。
そして、そのHTPBを購入したイラクの企業が長距ミサイル用の固定燃料を製造した。
CIAはアメリカ議会場がミサイル発射用の固定燃料を製造したと述べている。
ガーツは、ロシア・中国・フランスが国連の輸出禁止法規に違反してイラク戦争の鍵を握る時期にイラクに輸出した多くの武器が、フセイン大統領が拘束された後、アメリカ軍に抵抗するテロリストたちに使用されていると述べている。
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