衝撃!!! | 中谷良子の落書き帳

中谷良子の落書き帳

核武装・スパイ防止法の実現を

M.I.A.の話。
最新アルバム『MAYA』を発表する前に、幾つか事件がありまして。
M.I.A.は4月末に「Born Free」という曲を映像付きで発表。

しかし、その内容があまりに衝撃的で、曲では “Born Free”と歌いながらも、実際は「ジンジャー」と呼ばれる生まれながらに髪の赤い少年たちを地雷を使って殺害していく内容があまりにShockingで、YouTubeなどで即放映禁止になったほど。

M.I.A問題の衝撃的なPV(動画)
過激過ぎるためyoutubeでは削除されています。
18歳未満の方はご視聴ご遠慮願います↓↓

BURNFREE
M.I.A衝撃の映像

★M.I.A.「Born Free」日本語訳★

男は力を蓄え
Towerみたいに立ってた、とても高く高く、Hello
Highなあなたはきっとすごく落ち込むわ、Oh
あたしは秘密情報収集からおさらばしたの
地べたに這いつくばって見つけたSoundと一緒にね
明日Interviewで自分になれたって宣言しよう
お金をかけた(*1:かわいい=dolla?)Jacketで着飾って
………………(?)
車は動くのをやめ、あたしはここに留まる

そうあたしは明日の為に生きるのなんてまっぴら
あたしは今日を生きぬく
あんたを見かけたら、あたしはこれを顔面目がけて投げつけてやる
あたしには言いたい事があるから
あんたを見かけたら、あたしはこいつを顔面目がけて投げつけてやる
あたしはこう言いたかった訳、つまり…

あたしは自由に生まれた
(生まれおちたら自由)
あたしは自由に生まれた
(生まれおちたら自由)
(生まれてx3 自由)

あんたは最高にHappyになれる道に挑戦できるし
Ethiopiaのどこかで最期をむかえるかも
あんたはそのIdiaでデカい事を考えることもできるし
Utopiaを見つけることもできるはず
刺激的な人生は元気いっぱいでシャレたことだらけだから
ありふれた日常は消え去ってなにもかもぶっとんでしまう
あたしはすごくでしゃばりだから、いちいちバカげたこともCheckして
そしてSlovakiaみたいにバラバラに引き裂く

そうあたしは明日の為に生きるのなんてまっぴら
あたしは今日を生きぬく
あんたを見かけたら、あたしはこれを顔面目がけて投げつけてやる
あたしには言いたい事があるから
あんたを見かけたら、あたしはこいつを顔面目がけて投げつけてやる
あたしはこう言いたかった訳、つまり…

あたしは自由に生まれた
(生まれおちたら自由)
あたしは自由に生まれた
(生まれおちたら自由)
あたしは自由に生まれた
(生まれおちたら自由)
(生まれてx3 自由)

あたしはお金の話しなんてしたくもない、だってそんなの持ってるし
あたしはHoochies(*2:マリワナ吸って誰とでも寝るカワイイコ=hoochies)の話しなんてしたくもない
だってそんなのやってたし
あたしがあんなニセ者になりたいのかって?
けどあんたはそれできるんでしょ
モノマネさんたち、すきなように言えばいいわ

オー主よ、あんたいったい誰なの、そう、あんたいったいどこに現れるのよ
オー主よ、あんたいったい誰なの、そして、あんたいったいどこに現れるのよ
みんなに伝えるわ(*3)

あたしは自由に生まれた
(生まれおちたら自由)
あたしは自由に生まれた
(生まれおちたら自由)
(生まれてx3 自由)

衝撃映像で注目を集めた「Born Free」のジャケットも強烈★
$Khloeの~日本のタブー~

この映像を撮影したのはRomain Gavras。
彼はJusticeの「Stress」のRealかつ過激な映像でも知られる人物で、ちなみに父親は政治色の強い作風で知られる映画監督Constantin Costa-Gavrasです。

「Stress」もそうですが、M.I.A.が「『Born Free』はRomainにHijackされた」とInterview記事で話していたように、映像のInpactが強すぎて、映像のSound trackになってしまった感があります。

ちなみにこの曲には、70年代後半に実験的なサウンドを展開したPunkデュオ、Suicideの「Ghost Rider」をSamplingしていて、Bassラインを際立たせている上に、“Bike HiroのGhost Rider。彼は真実を叫ぶ。Americaが若者を殺そうとしている”といったことを歌っている内容にもリンクさせている凝りようで。

イギリスの音楽専門誌『NME』5月10日号の表紙を飾ったM.I.A.♪
$Khloeの~日本のタブー~

New Albumの情報がない時期とあって、この映像に関する質問がM.I.A.に集中し、本人も相当嫌気がさしていたようですが、幸い時間が経っていたこともあり、Interviewに答えていました。

「あの映像は、実際にあった、若者だけがより分けられて他のCampに連れて行かれたという、Sri LankaのCampについての話に基づいているらしいの。政府は若者たちが政府に反抗することを恐れて、若者たちを使って地雷の処分をしたという。彼らを地雷のある地域へ連れて行って、そこを走らせた。ひとつの仕事で二つの結果を得たわけ。一度に地雷を処理し、また未来の反政府軍を抹殺した。でもこの話が真実であるかどうかはわからない。誰もそれを確認する術がなかったから。撮影はAmericaでやったわ。見て激怒した人は多かったけどね」

『NME』の記事の中で、あの映像は現代美術の分野では評価されるかも・・・という文面があり、Commentにも“現代Artに通ずるものがある”とありましたが、以前にも書いたように“Art=人の心に衝撃を与えるもの”となってしまうことには複雑な思いがあります。
しかし、「Born Free」はM.I.A.+Romain Gavrasからのある警告であることは確かです。