雪は慣れっこだけれども、都心で見る雪は、なんだかビックリしてしまいます。



なんででしょうね。



実家だと、
「ああ、今日も雪かぁ」
って、感じなのだけど、

こっちだと、
「わぁ、今日雪じゃん~!」
って、驚きなんです。



もちろんあまりこちらでは降らないからって言うのもあるんだけど、移動手段がなんだか奪われるって気がするから嫌なんでしょうね。









昔、実家にいた時は、雪が降ると、お父さんが雪かきして、それを手伝うというのが我が家の習わしでした。
(大きくなって知恵をつけてくると、なんだかんだ言い訳をして、こたつに籠っていましたけど)



で、かじかんだ手を、家に戻り、こたつやストーブで温める。
で、窓越しに、雪のある風景を眺める。
庭に積もった雪、畑に積もった雪を。



雪が降ると、すごく静かでね。



雨だと音がすごいのだけど。
雪は周りの音を全て吸い取ってしまうかのように、ただしんしんと降り続いていました。









今、東京だと、雪が降っても、音が消されるのを楽しむことはできません。



雪でもおかまいなく、というか、むしろ大きい音を立てながら、車やトラックが、我が家の前を行き交います。
なんだか、味気なく思うのです。

僕は、雪は、上に書いたように、そういう物だと思っているから。









実家には、今は父と母の二人だけ。



雪が降ると、お父さんが一人、雪をかいているのだろうな。

そんなことを思うと、あの時、どうでもいい言い訳をして、雪かきを手伝わなかったことを後悔してしまうわけで・・・。







来年、お正月に帰った時、雪が降るようなことがあったら、今度は僕がこうちゃんと一緒に雪かきをしよう。