十月大歌舞伎

十七世 中村勘三郎二十七回忌 十八世 中村勘三郎三回忌 追善

平成26年10月5日(日)11時
昼の部

一、新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)

野崎村
   
お光 七之助
久松 扇 雀
お染 児太郎
久作妻おさよ 歌女之丞
久作 彌十郎
後家お常 秀太郎

上 近江のお兼(おうみのおかね)
下 三社祭(さんじゃまつり)

〈近江のお兼〉          
近江のお兼 扇 雀
   
〈三社祭〉            
悪玉 橋之助
善玉 獅 童

三、伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)

油屋店先
同 奥庭

福岡貢 勘九郎
油屋お紺 七之助
今田万次郎 梅 玉
油屋お鹿 橋之助
油屋お岸 児太郎
仲居千野 小山三
藍玉屋北六実は岩次 桂 三
徳島岩次実は北六 秀 調
仲居万野 玉三郎
料理人喜助 仁左衛門

伊勢音頭、福岡貢は何と言っても仁左衛門のあたり役。
玉三郎の万野、勘三郎の喜助との共演の素晴らしい映像も残っていますが、
勘三郎追善ということで仁左衛門が喜助に回って、
勘九郎が貢を演じるという内容、成程。

小山三が仲居役で出演して場を盛り上げてですが、
盛り上がりは玉三郎が出てから。
雰因気は流石は大和屋。
しかし、やはり声を小さくなりましたね・・・。
映像があまりに見事なので、それと比べてはいけませんが・・・
妖刀を持った貢に斬られたタイミング、所作などは素晴らしい、
しかしやはり背反りは行わず、スッと倒れる。
玉三郎がいなければ、と思わせる反面、
少し悲しくなったのも事実でした。
12月の海老蔵との共演も確り観てみたいと思います。

勘九郎はなかなか奮闘、仁左衛門と比べるのは酷ですが、
松嶋屋型の貢を確りと演じてくれていました。
七之助のお紺は◎、橋之助のお鹿はちょっとやり過ぎ(笑)

伊勢音頭、次は仁左衛門か染五郎の貢で観たいです。
将来は隼人も挑戦して下さい(笑)。

最初の野崎村、想像以上に七之助の表情がいいですね~。
彌十郎のはまり役、久作も滋味ありますな~。

扇雀のお兼はコミカルであって面白いですね、
ゴメンなさい、三社祭は寝てしまいました。

では。