日時 2014年10月4日(土) 開演15:00(休憩なし) (休憩あり)
会場 彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール

曲目 バッハ:《平均律クラヴィーア曲集第1巻》

主催 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団

今年のエマールの来日公演の東京は紀尾井ホールで平日夜。
仕事の後で駆けつけるよりゆったりして聴きたい、と土曜の埼玉公演をチョイス。
普通のホールなら??ですが、ピアノを聴くのに適したさいたま芸術劇場ですしね。

与野本町、一度大宮に出てから普通電車で2つ引き返すのですが、
あやうく川越の方に行ってしまいそうでした(笑)
駅前は住宅地、そころから10分歩くと突如芸術劇場が出現。
シェイクスピアなども良く上演されていますね。

東京公演は10000円、こちらは6000円です。
今日はこちらも完売、周囲は音楽好き、ピアノを習っている音大生らしき若者、
マニアなど(笑)多種歳々。

曲目は平均律クラヴィーア曲集第1巻全曲。
自宅にディスクはリヒテル、グールドのみです。
リヒテルも名盤ですが、全曲を集中して聴き通したことはありませんでした。
リヒター(ビューローだっけ?)ピアノの旧約聖書たるこの曲集は
前奏曲とフーガの組み合わせ組まれています。
(ちなみに新約聖書はベートーヴェンの32曲のソナタ、納得)

エマールはピアノではやはり近現代曲を聴きたい、というのが本音ですが、
フーガの技法の見事な録音もありましたが、
ピアノでのバッハ演奏にも価値を見出しており、
この難敵である長大な組曲に立ち向かっていました。

フレーズを明確に、音を独立させながら、アクセントも明瞭に。
そうなると第1曲のような比較的流麗なものより、
中盤以降のレンガ造りの曲の方がしっくりときます。
それにしてもスゴイ集中力、いつもながらやや唸り声が大きいですが(笑)。
55分 休憩20分 55分でしたが、自宅でしっかり聞き直して
この壮大な山脈に再挑戦しようと思いました。

こんなコンサートを聴いた後なのに、ここからサントリーホールへ向かいます。
我ながら物好きな・・・・。