2014年06月14日(土)18:00 開演

第621回 定期演奏会
Suntory Hall Subscription Concert Series No.621

ブーレーズ:ノタシオン Ⅰ-Ⅳ (管弦楽版)
ベルリオーズ:夏の夜 作品7
シューベルト:交響曲 第8番 ハ長調 ザ・グレイト

指揮:ジョナサン・ノット
メゾ・ソプラノ:サーシャ・クック
東京交響楽団

渋谷からゆっくりと移動。

ノットという指揮者は不思議な指揮者ですね。
ブーレーズのノタシオンなどの曲では如何なく実力を発揮するのに
グレイトでは、何かしらの違和感がある・・・。

ブーレーズの作品、こんな大きな編成なんですね。
オケのまとめ方が上手い、細部がキレイに聴こえる。

そして、はじめて聴くクックというメゾソプラノ。
響く良い声ですね。
夏の夜、最初のヴィラネルの軽やかな印象が強い曲ですが、
2曲目以降の抒情溢れる曲も、メゾに人を得ると気持ち良く聴けますね。
2曲目バラの亡霊の最後、「あらゆる王達がうらやむ、一輪のバラ、ここに眠る」
フランス語は解しませんが、言葉とニュアンスの美しさにゾクっとしました。

メインのグレイト。
何だろう、大好きなケンペ・ミュンヘンフィルとも違う、
ペーター・マークとも違う、
古楽系とも全く違うし、
ヴァントのような造形美でもない。
細かいところの工夫は良く分かる。
熱があるのもよい(事実観客は沸いていた)。
しかし、私の好きなグレイトではなかった。
まあ個人の趣味ですが・・・。

やはりダフニス、アルプス、今日のブーレーズのような
大規模管弦楽曲は断然素晴らしい、当方の感性と明日演奏があるのですが。

ベートーヴェン、ブラームス、モーツァルト、シューベルトなど
どうなるのでしょう。
あ、前監督の得意レパートリーだ。

少し考えながら溜池の桂で一人酒を少ししてから帰りました。
では。