rx1206の音楽探訪
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一、梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)

髪結新三
   
髪結新三 三津五郎
弥太五郎源七 橋之助
下剃勝奴 勘九郎
白子屋娘お熊 児太郎
家主女房おかく 亀 蔵
車力善八 秀 調
加賀屋藤兵衛 家 橘
白子屋後家お常 萬次郎
家主長兵衛 彌十郎
手代忠七 扇 雀

二、色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)

かさね
   
かさね 福 助
与右衛門 橋之助



8月納涼歌舞伎へ。
髪結新三、性悪の新三を三津五郎が憎たらしいまで上手く演じてくれました。
まあ、あらすじの通り、とんでもない奴ですが、
最後、家主の長兵衛にやりこめられるところは一種の痛快感がありました。
この家主役、彌十郎が上手すぎる、存在感たっぷり。
ベテラン女形二人、萬次郎・家橘も良いですね~。
橋ノ助も何をやらしても卒なし。
最後の立ち廻りも立派、この人は鼻が良いですな(笑)。

そしてかさね、福助は可哀そうな役をやらせたら天下一品、
いつも同情して泣いてしまいます(笑)。
兄弟での息もぴったり、良いものをもらいました。

じっくり考えた上で、1,3部ではなく2部を選んだ甲斐がありました。

<あらすじ>
一、梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)

◆江戸の市井に生きる人々の息吹を感じさせる世話物の傑作
 小悪党の髪結新三は、白子屋のひとり娘お熊と手代の忠七が恋仲であることを知り、忠七を騙してお熊を拐(かどわ)かします。娘を取り戻そうと訪れた侠客の弥太五郎源七は、新三に啖呵を切られ追い払われてしまいますが、続いて現れた老獪な家主の長兵衛にはさしもの新三もかなわず、お熊を取り返されてしまいます。恥をかかされた源七は恨みに思い、閻魔堂橋のたもとで新三を待ち受け、仕返しに及ぶのでした。

二、色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)

◆古くから伝わる〝累(かさね)伝説〟から生まれた歌舞伎舞踊
 腰元のかさねと浪人の与右衛門は人目を忍ぶ深い仲。二人は木下川堤までやって来ますが、流れて来た髑髏に刺さった鎌を与右衛門が引き抜くと、美しいかさねの顔は、見るも恐ろしい形相へと変化します。これは与右衛門が以前に行った悪事の因果。与右衛門は悪の本性を顕し、鎌でかさねを殺しますが、今度はその怨念が与右衛門を襲うのでした。