LFJ二日目、大阪からの友人K氏と一緒に聴きました。

<11時15分ホールC>
デュリュフレ:グレゴリオ聖歌による4つのモテット op.10
フォーレ:レクイエム op.48(1893年版)
 
シルヴィ・ヴェルメイユ (ソプラノ)
ジャン=リュック・ウォーブル (バリトン)
ローザンヌ声楽アンサンブル
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ミシェル・コルボ (指揮)

素晴らしい、LFJでフォーレのレクイエムは何度目かしらむ?
1893年版はメリハリもあり好きな版ですが、
最近のコルボはこの版で統一しているようですね。
80歳近いコルボですが、音楽は活き活きとしておりテンポもグイグイ引っ張ります。
さり気ないオケの表情付けはこの曲を手中におさめている老匠ならでは。

ローザンヌ声楽アンサンブル、この合唱団は他の団体とは全く異なりますね。
コルボは教会育ちで所謂合唱教育、理論とは別の考え方で育てているそうです。
(グレゴリオ聖歌がベースだそうです)
精緻というよりは合唱としての纏まり、音楽性が尋常ではないと。

合唱団からのソロもソリスティックにならず音楽に貢献、
あっという間に時間となりました。

尚、最初のデュリュフレの4つのモテット、こちらも秀演でありました。


<13時00分ホールB-5>
デュリュフレ:グレゴリオ聖歌による4つのモテット op.10
ギョーム・ド・マショー:ノートルダム・レー
プーランク:悔悟節のための4つのモテット
メシアン:おお聖なる饗宴
グレゴリオ聖歌より

ヴォックス・クラマンティス
ヤーン=エイク・トゥルヴェ (指揮)

アカペラのパフォーマンス。
グレゴリオ聖歌と近現代の作曲家の作品を組み合わせたパコンサートです。
響かない部屋なので大変だったかとは思いますが、
大変充実したコンサートでした。
テクニック、選曲のセンスなど素晴らしい!
一つ一つの曲よりも全体で一つの作品を構成していたようでした。

<17時45分ホールC>
デュリュフレ:グレゴリオ聖歌による4つのモテット op.10
グノー:レクイエム ハ長調(1893年版)

アンヌ・モンタンドン (ソプラノ)
セシル・マシュー (メゾ・ソプラノ)
マティアス・ロイサー (テノール)
ジャン=リュック・ウォーブル (バリトン)
ローザンヌ声楽アンサンブル
ローザンヌ器楽アンサンブル
ミシェル・コルボ (指揮)

グノーのレクイエム、マニアックですね。
昔ドニゼッティのレクイエムを聴きに行って以来でしょうか?
死の直前に作曲された半音階が特徴なこの作品、
奇妙な魅力があるレクイエムです。
終結の充実のなさなど文句はいくつでもつけられるのですが、
怒れる日ほか充実した箇所がいくつもありました。

ソロも均質で美しい!今回は買わないと決めていた会場で2000円のCDを購入しました(笑)


<19時30分G409>
プーランク:オーボエ・ソナタ
ブーレーズ:フルート・ソナチネ
マヌリ:「ミシガン・トリオ」(クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのための)

アンサンブル・アンテルコンタンポランのメンバー
ジャン=マリー・コンケル(ヴァイオリン)
ソフィー・シェリエ(フルート)
ディディエ・パトー(オーボエ)
ジェローム・コンテ(クラリネット)
永野英樹(ピアノ)

プーランクは20代前半でかなり聴きこみました。
一時離れていたのですが、久しぶりに聴くと良いものですね。
パトーはやや苦しそうな表情でしたが、響かない会場で困惑したのでは?

ブーレーズのソナチネ、本当にピアノ、フルートが達者。
これだけテンションの高い演奏はなかなかないですね、
録音ではわからない音楽です。

最後はマヌリのミシガン・トリオです。
クラリネットをピアノの響板にあたらせながら
テンション高い音楽が続きます。
それにしても面白い!これは良いですね!!

<21時00分G409>
アルベニス:アストゥリアス(スペイン組曲op.47より)
タレガ:アルハンブラの思い出
ロドリーゴ:祈りと踊り~ファリャへのオマージュ
タレガ:アラビア奇想曲
ヒメネス:≪ルイス・アロンソの結婚式≫より

パブロ・サインス・ビジェガス (ギター)

この日の最後は珍しくギター。
ビジェガス、南欧の男前、昔のホストみたいです(笑)。
有名曲中心ですが、確かなテクニックで聴かせてくれました。

まあ、5つのコンサート、ちょっと疲れました。
その後、友人と近所の鮨屋で食事をとり帰宅しました。
また、明日が楽しみです。