今年もLFJの季節、震災の年はGWが仕事だったのですが、
それ以外はここ数年必ず行っております。
新しい曲に出会えることや、特に室内楽や合唱で通常のコンサートでは
聴けない曲が演奏されるのみ魅力です。

5月3日(金)11:10 ~
よみうりホール
アブデル・ラーマン・エル=バシャ (ピアノ)

ラヴェル:古風なメヌエット
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ラヴェル:水の戯れ
ラヴェル:鏡

最初は信頼できるピアニスト、エル=バシャのラヴェルからスタート。
すでにエクストンで全集を出しています。
古風なメヌエットは昔からあの鄙びた感じだ大好きです。
やや硬いかな、忠実だけど音節の間はもう少し流れるようにした方が・・。

亡き王女のためのパヴァーヌ、これは素直な表情で素晴らしい。
中間部もしんみり、エル=パジャやるな。
水の戯れ、堅固なテクニックに裏打ちされた水の流れる表情、
これは名演でありました。

そして鏡、エマールの超絶的な名演を聴いてしまったいるので
それと比べるのは酷というもの。
蛾や哀しき鳥が秀演でありましたが、
海上の小舟や道化師は最初のメヌエットと同様に
きちんと弾き過ぎて時折流れが悪くなるのが惜しいところでした。


5月3日(金)13:00 ~
B5ホール
イド・バル=シャイ (ピアノ)

クープラン:さまよう亡霊たち(第25組曲-5)
クープラン:神秘的な女(第25組曲-2)
クープラン:収穫をする人々(第6組曲-1)
クープラン:心地よい恋やつれ(第6組曲-2)
クープラン:神秘的なバリケード(第6組曲-5)
クープラン:タンブラン(第20組曲-8)
クープラン:ロジヴィエール(第5組曲-1)
クープラン:子守歌、またはゆりかごの中のいとし子(第15組曲-2)
クープラン:葦(第13組曲-2)
クープラン:煉獄の魂(第13組曲-5)
クープラン:修道女モニク(第18組曲-3)
クープラン:嘆きのほおじろ(第14組曲-4)
クープラン:騒がしさ(第18組曲-4)
クープラン:クープラン(第21組曲-3)
クープラン:ティク-トク-ショック、またはオリーブ絞り機(第18組曲-6)
アンコール
クープラン:うぐいす(ナイティンゲール)

30代なのでしょうか、イスラエルのピアニストでクープランを聴きます。
B5ホールが全く響きがないところなので少し可愛そうでしたが、
集中力の高い演奏でありました。
クープランのクラウザン曲の題名は大半は曲ができてから
後で付けたものが大半であるそうですが、
ピッタリ!というものが多く、楽しめました。
タローの神秘なクープランで感動したので、
この響きがないところでは彼が少し気の毒なので比較は止めます。
真面目で確りしたピアニストなので通常のホールでも聴いてみたいですね。


5月3日(金)16:15 ~
B7ホール

リチェルカール・コンソート (室内アンサンブル)
フィリップ・ピエルロ (指揮/ヴィオラ・ダ・ガンバ)

クープラン:「諸国の人々」 第1組曲「フランス人」より ソナード
マレ:サント・ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘
クープラン:「諸国の人々」 第2組曲「スペイン人」より
マレ:フォリアのクプレ
ラモー:コンセール用クラヴサン曲集から 第3コンセール「内気」「タンブラン」
コレット:コミック協奏曲第25番 ト短調「未開人」

今年も古楽を入れてくれていました!
但し、予定されていたソプラノが急病とのことで
アンサンブルとピエルロのソロということに変更されました。
B7ホールの後ろの方だったので、音が届かないこと!!
折角の演奏ではありましたが、遠くで鳴っている印象でありました。。残念。

そんな中では、フォリアのクプレがやっぱり良いですね~。
この主題、本当に大好きです。
これをガンバを弾いているだけで興奮します(オカシイですね・・・)。

・・・二日目に続く。