$rx1206の音楽探訪


タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦
2012/2013シーズン
Richard Wagner : Tannhäuser und der Sängerkrieg auf Wartburg
リヒャルト・ワーグナー/全3幕

【指揮】コンスタンティン・トリンクス
【演出】ハンス=ペーター・レーマン
【美術・衣裳】オラフ・ツォンベック
【照明】立田雄士

【領主ヘルマン】クリスティン・ジグムンドソン
【タンホイザー】スティー・アナセン
【ヴォルフラム】ヨッヘン・クプファー
【ヴァルター】望月哲也
【ビーテロルフ】小森輝彦
【ハインリヒ】鈴木 准
【ラインマル】斉木健詞
【エリーザベト】ミーガン・ミラー
【ヴェーヌス】エレナ・ツィトコーワ

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団

新国のタンホイザー、初日から余り評判が良くなく
不安で聴きに行きましたが、結果的には2月2日(土)の公演は
事前の予想よりはずっと楽しめました。

アナセン、高音や弱音で声が掠れ気味のところはありましたが、
中間音についてはそれなりに劇場に響きました。
前の新日本フィルのローエングリン?より遥かに良い歌唱でした。
また、聴きたいか?それはNeinですが、事前に悪評を聴き過ぎたのでしょう。
やや同情的にガンバレってな気持ちで聴いていました。
前回の新国でのボンネマ(ミルガント?)の悲惨な歌唱と比べれば
何でも良く感じてしまいますが・・・

ミラーのエリザベートは安定感抜群、
繊細ではありませんが、ボリューミーな歌唱ですね。
来シーズンの目玉である死の都でも歌うようです。
西武の娘なんて合うかも。

お気に入りのツィトコーワ、最近ヴェーヌスを各所で歌っているようですが、
良い歌唱ではあるのですが、キャラクターが過去の役に比べると
嵌っている印象は少し後退しました。
今後クンドリーにも挑戦するらしいですが、どのように返信していくか。
もう一度、オウタヴィアンを観たい気持ちがあるのですが・・・・。

そしてタンホイザーでは一番美味しい役柄の
ヴォルフラムのクプファー、なかなか朗々とした歌唱ですが、
ややフレーズを切り気味なのが残念。
前回のマーティン・ガントナーの素晴らしい歌唱と比べると
小生はガントナーに軍配を上げてしまいます。

ジグムンドソンのヘルマンは安定感あり、
望月をはじめとする日本人歌手もなかなかでした。
(小森はもう少し音程が安定しないと・・・5月のマクベスはパスするぞ!(笑))

レーマンの演出は前回と変更点はないと思いますが、
正直凡庸なものかと、特にヴェーヌスが出入りするあの装置は学芸会みたいで。。
ナクソス島などは細かいところまで心配りがあった良い演出だったのですが。

オケは諸氏ご指摘の通り細い音でワーグナーらしさはほとんどありませんでしたが、
音楽の流れは数回上演してきてスムーズになっていたのではないでしょうか?
序曲も面白く聞けましたし、第2幕、第3幕もメリハリがあり悪くありませんでした。

総合点としては60点かな。
今シーズンはピーター・グライムズのホームランが冒頭にあったので
こちらの要求水準も高まったということで。

次の新国はナブッコ、コジまで飛ぶ予定です。
→(修正)3月17日のアイーダがありました。

今日はラーメン好きの大学時代の友人がどうしても行きたいというので、
ここから高田馬場から早稲田にかけて2軒も付き合いました。

名前はど忘れしましたが、鳥スープのアッサリ系のラーメン(早稲田松竹の少し早稲田寄り)と
えぞ菊の味噌ラーメン、まあこんだけ良く食べたと自分でも感心しました。

では。