前回「日本経済の構造 その2 円高で日本経済は崩壊
するのか?」の裏返しになり重複しますが、

・日本の輸出依存率はわずか14%。

で、日本は内需大国なんです。
円安になって儲かるのはこの14%部分の輸出企業 だけで、
残りの86%を担う働き手にはなんのメリットがないばかり
か、円安で、輸入物価が上がり、海外での購買力が減り、

当然インフレになり、金利が上がり、住宅ローン金利も上

がり・・・
とデメリットのてんこ盛りです。

ということは、円高になれば、輸出企業以外の86%では、
逆に、輸入物価が下がり、海外での購買力が増え、当然
デフレになり、金利が下がり、住宅ローン金利も下がり・・・
とメリットだらけです。

円高でのデフレは、「健全な」デフレであり、給料が上がら

なくても物価が下がれば国民生活は楽になりますよね。
つまり円安は輸出企業のみの限定されたメリットであるのに

対し、円高は広く国民全部のメリットになるし、その影響金額

もだんぜん大きいのです。

今、アベノミクスで、無理やり円の価値を下げて輸出を増やし
たところで、国民全体にはなんのメリットもなく、デメリットの

方が大きいのです。


だいたい国の通貨の価値は、その国の経済力の根幹であるの

に自国通貨の価値を好んで下げるということは、自ら自国の経

済力を下げるということあり、まとも な政府及び日銀ならありえ
ない行為です。
まあ、ご主人様からの命令なんでしょうがね。

よく、マスゴミの報道で、

アメリカ 経済崩壊の危機、ドル暴落」

「円高で日本経済が崩壊する」

ってでてきますが、日本とアメリカの経済構造はだいたい似て
いるのに、一方は通貨安で崩壊し、一方は通貨高で崩壊する

のでしょうか。

・アメリカの輸出依存度9%、内需は91%
・日本の輸出依存度14%、内需は86%

言うまでもなく、「円高で日本経済が崩壊する」が大ウソです。