「マラソン難民」のこと | 走りながら、食べて、聞いて、考えて!

「マラソン難民」のこと

いやいや、正確には「マラソン大会難民」ですが、こういう内容のことです。

『ランナー難民』続出? 市民マラソン ブームで狭き門

2009年9月5日 夕刊

 スポーツの秋を控え、各地の市民マラソン大会の参加受け付けが始まっている。ところが、主催者の予想を上回る勢いで応募者が殺到、初日で定員を突破し、締め切りになるケースが出るなど、ランナーたちにとっては完走より、出場自体が「狭き門」に。ランニングブームの中、人気大会では「ランナー難民」も出そうな気配だ。 (三橋正明)

 十一月二十九日に横浜・山下公園前をスタートする「第二十九回横浜マラソン」。今月一日から、ハーフマラソンと十キロの受け付けを開始したが、初日で申し込みが定員を超え、募集を締め切った。

 大会事務局の担当者は「こんなことは初めて」と驚く。一昨年は十日間、昨年は五日間の受付期間を設けており、これまでの実績から「今年は出足が早いだろう」と四日間に短縮したが、予想をさらに上回る結果に。「来年以降、対応を考える必要がありそう」

 十一月十五日に川崎・等々力競技場をスタート・ゴールとする「2009川崎国際多摩川マラソン」も申し込みのピッチが速い。

 事務局の川崎市教委スポーツ課によると、七月末から今月二十五日まで受付期間を設定したが、ハーフ(定員三千人)は先月末に締め切った。十キロ(同千五百人)も今月三日、定員に達した。

 同大会は昨年から、Jリーグの川崎フロンターレのホームスタジアムで、陸上の国際大会も開かれた同競技場発着となったことで応募者が急増したとみられ、「昨年に比べ応募のスピードは五倍。マラソンブームはすごいと実感した」。

 来年二月二十八日の「東京マラソン2010」。大会事務局が二日発表した応募状況では、前回大会からさらに応募者が増え、フルマラソン(定員三万二千人)で約二十七万人、十キロ(同三千人)で約三万九千人が集まり、過去最高の抽選倍率となった。

 この数字が影響しそうなのが、東京マラソンの一週間前に開催される「第四十四回青梅マラソン」だ。

 「例年、東京マラソンの抽選に外れ、青梅に応募してくる人が少なくないのですが、十月の抽選結果が分かった段階では、こちらも既に締め切った後になりそう」(青梅市役所の担当者)

 受付期間は一応十一月末だが、申し込みは先着順。電話の問い合わせに、担当者は「今月中に早い手続きを」と呼び掛ける。今月一日の受け付け開始以降、出足は相当早く、締め切り前倒しは必至だ。「昨年から定員を五千人拡大し、三十キロと十キロ合わせて二万人にしたのですが…」

◆人気大会の他にも目を

 ランニング専門誌「ランナーズ」の下条由紀子編集長の話 応募が人気大会に集中したため、漏れた人がこれまで参加者が少なかった大会に出場し、大会によっては何千人も増えたという例もあるが、一年間大会に向けてきちっとトレーニングを積んだ人が出られないのは問題。だからといって抽選方式では、同じ大会で数を重ねる楽しみもなくなってしまう。人気大会だけでなく、知らない大会に足を運び、新たな面白さを見つけるのも一つのアイデアだと思う。




まあ、いつかこういう事態が発生するとは思っていましたが、とうとうって感じですね。

確かに、このところの大会エントリーはすさまじいです。

今回、自分もなんとか「横浜マラソン」のエントリーはできたのですが、RUNNETはかなりアクセス集中しエントリーしにくい状況になっていました。


「ランナーズ」の下条さんの意見もどうでしょうか?出たい大会ではなくほかの大会を探して参加したら?というのも、根本的な解決になっていないように思います。


また、問題はほかにもあると思うのですが、出たい大会に出るために、どちらかを捨てる覚悟で複数のエントリーを申し込まないと(大学の入試みたいに)、エントリーできない場合が出てしまっていることです。


それは、結局、参加費を捨てることになってしまい、下條さんが指摘するように、しっかりトレーニングを積んできたひとこそ、そういうムダな出費をしないと参加できないことが増えてしまう可能性があるのです。


時分も、「東京マラソン」の参加可否がわからないので、想定でいろいろ二股かけたりしています。

結局、ひとつのレースはムダに参加費を捨てることになり、またそのレースに参加したかった人に迷惑をかけるようになってしまったことをとても申し訳ないと感じています。


そう考えると、ある程度のムダ金も仕方ないとしても、申し込み時に一部入金を義務付けることは真に走りたいランナーに絞り込まれると思いますから、もうそういうシステムにしないとだめなのではないでしょうか?

また、確かに初心者などを増やせない問題もありますが、制限時間を厳しくするなど、規制は欠かせないのではないでしょうか?


もはや、11月くらいまでの大会はほぼエントリーが終了しつつあります。

これから、12月や1月以降の大会エントリーもどんどん増えますが、都心部から行きやすい大会などどんどん厳しい状況になってしまうと思います。


1月の「谷川真理ハーフ」も、「荒川」も・・・。


最後に、「マラソン難民」ですが、マラソンをしたくても出来ない人はいないので、「マラソン大会難民」に修正してほしいですね。究極、大会に参加できなくても、好きなだけ走れるのが「マラソン」ですから。



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↑アユン川沿いのプール(ジャングルに囲まれた閑静なプールでした)