官能小説 グッド・ジョブ 媚薬 血の聖餐 76 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

医師は一恵の血液を抜き取り医師が持ってきた

道具で身体についている粉を丁寧に摂取した

「亮、捜査官すぐに来るそうよ」

「ありがとう」



亮は一恵の手を握って

「もうすぐだよ。がんばって」

言うと一恵の手が握り返してきた

亮はそれを感じて耳元でしゃべりだした

しばらくすると一恵の閉じた目から涙が

一筋こぼれてきた

「な、泣いている」

美咲が一恵の涙を見て言った

「ええ、少し意識が戻ってきたようです」

「どうやったの?」

「四季の歌を唄っていました」

「四季の歌?春を愛する人は~」

「けっこう好きな人多いでしょ。あはは」


そこへブラウン捜査官入って来て

その後にFBIの鑑識が数人来た

亮は採取した粉を渡し

髪の毛を切って持ち帰るように指示をした


「また、会えましたね」

ブラウン捜査官が亮に手を差し伸べた

「はい」

鑑識の方が終わったら彼女の身体を洗ってあげたいのですが

「はい、分かりました」

ブラウンは鑑識の人間に聞いた

そこへ医師が入ってくると

「すみません、血中に薬物がまだ残っていました」

「やはり」

亮は医師にメモを渡すと

「この薬品ありますか?」

「私は薬剤師じゃないので保管所へ案内します」

亮は保管所に入ると何種類かの薬をビーカーに入れて混ぜた

「これでOK

亮はそれを持って病室に戻り

一恵を抱きかかえると浴室へ連れて行った


亮は一恵を裸にしてベッドに横にして髪の毛から全身に

作ったヌルヌルとした液をかけ、それは小さな泡を立て

全体に染み渡り一恵の髪についた危険な成分を中和していった

亮は手術用の手袋をつけて一恵の頭皮をマッサージしながら

身体全部股間の隅々まで丁寧に洗い、時々亮の指先が

一恵の敏感な部分に当たると一恵の身体は反応していた

「良かった、意識が戻ってきた」

亮の姿を見ていた美咲はそれを見て微笑んでいた

洗浄が終わりベッドに運ばれた一恵の

身体にはぬくもりが戻り呼吸が穏かになった

「もう大丈夫ですね」

「ええ」


そこへブラウン捜査官が何処からともなく戻ってきた

「あの粉の成分は例の物と同じだったよ」

そう言って亮の肩を叩いた

「そうですか。と言うことは・・・・」

NEL教団の物だと亮は確信した

「ん?」

ブラウン捜査官は何かを聞きたそうだった

「あれは皮膚や髪のたんぱく質に反応してアンフェタミンかメタンフェタミンの覚醒物質に変化して長い時間をかけて吸収される物かもしれません」

「それは」

「そして彼女はかなり高濃度の物をかけられたようです」

「わかった。ところで彼女はどれくらいで目が覚める?」

「目が痙攣を起こしていますからもうすぐです。

ちょっと席をはずしてください」

ブラウンと美咲に言うと

亮は一恵の手を握り



「もう大丈夫です、僕は日本人です。あなたを助けに来ました」

一恵は深く息を吸うとゆっくりと目を開いた

「ああ、あなたは・・・・」

「はい」

「元木さん?」

「新村一恵さんですね」

「はい」

「もう大丈夫です。僕と一緒に日本に帰りましょう」

「ありがとう」

一恵は亮の首に腕を回して抱きつい涙を流した

「あなたには四年前にもセントラルパークで助けられた、これで二度目です」


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