「マギー前の車の左につけるぞ」
運転手は運転中にピストルを撃てないので
左に付ける方が安全性が高いと亮は判断をした。
「了解」
マギーはドアのノブに手を掛けた。
「マギーきめてこい!」
亮の力強い言葉はマギーの心を揺さぶった。
「パンパンパン」
マギーの撃った弾丸は
高速で回転するタイヤを見事にぶち抜いた。
バランスを失った敵の車は対向車線へ飛び出していった。
「やったー」
サラが手を叩くともう一台の車が横に
付いた。
「バ、バズーカ・・・」
亮の視界に後部座席でバズーカを構えている男が見えた。
~~~~~
警察署の前に到着していた小妹達は
車の中で待機していた。
「本当に敵は来るのかしら?警察署は強固よ」
「ええ、カニエラのいる留置所は地下にあるから
強行突破は難しいわ」
蓮華は小妹に問いに答えた。
小妹達は爆弾ベストを着たケアカと
美喜が警察署に近づいている事を知らなかった。
そこにフレイザーが車の窓を叩いた。
「あっ、フレイザーさん」
小妹が窓を開けた。
「亮は?」
「今、こっちに向かっています」
「亮に言われて防備は厳重にした。ここは来れないだろう」
フレイザーは自信を持って答えた。
~~~~~
「亮、敵がバズーカを持っているわよ。逃げて」
「大丈夫、この距離で撃ったら自分達も巻き添えを食うから
もう少し離れないと撃たないはずだ」
亮は敵との車間距離を縮め「ガシャン、ガシャン」
とボディを激しく擦り合った。
突然、敵の車はスピードを落とし後ろに回った。
「しまった!」
亮がルームミラーで後ろを見ると
サンルーフから体を乗り出して
バズーカを向けた。
その時、敵の後ろからバイクが猛スピードで現れ、
敵の車のSUVの後方のドアをピストルでぶち抜き
鍵が壊れたドアはバタバタと上下させた。
そして、黒いライダースーツの女性は
ステップに立ち両手でピストルを持ち
狙いを定めて敵の車の後輪目掛けて発砲した。
「ドーン。ドーン」
低い銃声音は大口径のピストルの発砲音だった。
その威力でバイクの前方を走るSUV車の
後輪は火花を出して吹っ飛び
コントロールを失った車は
道路沿いに植えたある椰子の木に突っ込んだ。
「亮、車が吹っ飛んだ!」
後ろを見ていたマギーが叫んだ。
敵では無いと確信した亮は車のスピードを落とし
側道を空けてバイクを待った。
「亮!完治したのね」
ヘルメットを取ったジェニファーは
長い髪をなびかせ微笑んでいた。








