ーーーーあれから3日・・・

ベルシナはずっとアガナのそばにいた。


「あ、先輩。起きたんですか?

先輩。やっぱり嘘なんですよ」


「やだ。絶対彼なんだから、ね!やだ。」


ベルシナの言葉にピクリとアガナの手が動き・・・


「う・・・。」


「あ・・。」


「起きちゃったよ・・。」


アガナは目を覚ましたのだ。


「俺は・・・。」


アガナは起き上がり、ベルシナを見て、周りを見渡す。


「ジョーカー。」


「え?名前・・その・・。」


ベルシナ以外言わなかった彼が名前を言った


「ベル・・あの卒業式から何日たってる?」


「3ヶ月・・・・」


アガナ君・・覚えてる・・?

溶けちゃったんだ・・・氷の心・・・・っ
ベルシナは研究室から出てってしまった。
そこにはウエリアがいた


「先輩、彼・・起きたんですか?」


「う・・うん。」


「で、結果はどう?」


「全部・・元通り・・私の知ってる」


彼女が最後まで言う前に彼がやってきた


「アガナ君。」


「あ・・ベル。君がウエリア?ジョーカーから聞いたよ?」


と笑顔で彼は答えた。


「・・・かっこいい・・・」


「え?」


たしかに・・そのかっこいいけど・・・


「ベル・・もっと詳しく聞きたいんだけど・・いい?」


「うん、じゃあ私の部屋で・・」


「ああ。」


そして2人はベルシナの部屋に行く


「・・先輩、なんかぎこちないな・・なんでだろ?」


ベルシナはアガナにすべてを話した


「そっか・・凍ってたんだ・・でも、取り戻せた。
お前が教えてくれたんだろ。だから、こうやっていられる・・。
でも。ちょっと記憶あんだよな。」


え・・・


「これだって・・。」


アガナが取り出したのは小さな袋だった。


「お前にあげるために買ったんだろうけど・・ありえないじゃん
そんなのプログラムにないし。だから、やるよ。」


「え・・?・・・でも」


ベルシナはなんだか受け取れない気がした・・


「あ。もしかして、悲しい顔イヤだったのかな
そのプログラムされた俺って・・」


たしかに彼はーー・・・


「たしかに悲しい顔はイヤだけど、ね。俺も。」


アガナは笑って答えたが、頭をぽりっと照れ隠しした


「うん。たまに元に戻るから・・・ちょっぴり残ってるんだよね
記憶・・。あのデータ見たのもあるけど、マジでベルばっか・・
あ、もしかして。もうすぐ惑星Kに着くとか?」


「あ、うん。」


「お前、卒業したらKに行くって行ってたもんなー」


私はこくりと頭でへんじをした。
・・・・・・・・・彼がそう言った瞬間、アガナは黙ってしまった


「あ。」


いっきにアガナの顔が真っ赤になった。


「え・・どうしたの?」


「卒業のとき俺だけお、教えてくれたのって・・」


そ・・それはーーー・・・


「隕石の音で聞こえなくて、聞いてねぇよ。」


アガナはベルシナに近づき、そう言った。


「いーじゃん、言えよ。

あの惑星で残ったの俺とお前だけじゃん。」


たしかにそうだけど・・・・


ベルシナは黙ってしまう。

アガナはつばを飲んで待っていたが

言わないベルシナに立ち上がり彼はこう言った


「あ、そー。言いたくない?じゃあ、艦長にたのんでこよ。」


「なにを?」


「それは、隕石で壊滅したあの人類の居ない惑星に行くのさ。」


「なんで・・」


なんで行くの?どうして、行くの?


「いいから、行くんだよ!」


そう怒鳴ってアガナは部屋から出てってしまった・・・・


続く


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